人文科学専攻 人文科学は人文知の宝庫。知の探究に年齢制限はない。
 修士課程のカリキュラム  人文科学専攻
和栗了(人文科学研究科教授|専門はアメリカ文学)
 Q.大学院で何を学ぶのですか? A.「人文」つまり「人間の正体」です。 そもそも「私たち人間は一体何者なのか?」――この問いに答えることができる人はまずいません。答えることができたとしても、せいぜい断片的です。私たち人間は自らの正体を、ある時は作品の中に、ある時は言葉の中に、ある時は歴史の中に刻み込んできました。大学院では文学、言語学、歴史学の中からひとつを選び、そうした人間の軌跡を浮き彫りにすることで「人間の正体」を掴みます。それが「人文科学」です。私たちがふだん目にするあの小説も、あの言葉も、あの史料も、実は「人間の正体」を知るための大きな手掛かりなのです。
 大学院を志す目標・目的が研究職であれ専修免許であれ、修士課程の最終的なゴールは「修士号」を取得することです。修士号を取得するためには、所定の単位を修得し、修士論文を作成し、修士論文の審査に合格しなければなりません。人文科学専攻では、専攻内に設けられている言語・文化・歴史探究分野と表現・実践・歴史活用分野のそれぞれの知見を幅広く学び、日本文学・日本語学・英米文学・英語学・日本史・東洋史・西洋史のいずれかの分野について専門的研究を行い、修士論文の作成につなげます。 修士課程の修業年限は2年です。人文科学専攻における修士号取得までのカリキュラムは以下のようになっています。  修士課程では、修業年限の2年間で32単位以上を修得する必要があります。(なお、両分野の科目中、「教科に関する科目」に指定されている科目を規定数履修し、学部卒業時点ですでに中学校・高校の教員免許状を取得していた人は、さらに1ランク上の「専修免許状」を取得することができます。)
Graduate School School of Humanities