春の短期海外語学留学
実践英語学科3年 岩井 美佑紀
2月23日から3月30日までニュージーランドへ語学留学しました。昨年学校の短期留学でオーストラリアへ留学した経験を生かし、今回はひとりで短期留学することを決めました。自分で旅行会社を探すなど、全部ひとりでしなければいけなかったので不安もありましたが、とてもいい経験になり、自分に自信も持てた気がします。 なぜ、今回ニュージーランドを選んだかというと、治安が良くて住みやすく、友人から人もフレンドリーだと聞いたので、初めての一人で行く海外研修には良い場所だと思ったからです。 |
アメリカ海外研修
実践英語学科2年 有馬 里香
私は幼いころからずっとアメリカに強い憧れを持ち、アメリカに留学することが夢でした。今回その夢が叶い、アメリカで一ヶ月間過ごし、ますますアメリカに魅力を感じるようになりました。出発前は、ホームステイや学校など生活する上で使う英語を本やインターネットで勉強しました。また、行く場所や、文化・生活についてインターネットで調べ、準備を進めていきました。アメリカでは、カフェテリアやバス停などで隣に座ると話しかけてきてくれて、すぐ友達になれます。たくさんの施設で車いすのマークを見たり、バスに車いすを固定できるベルトがついていたりと、アメリカは体に障害を持つ人たちにとって優しい国だと思いました。気になったことは、「いただきます」「ごちそうさま」がないこと、店員がガムを噛みながら接客をしていたりと、接客態度が悪いことなどです。テレビや本などで知ってはいたものの、最初はなかなか慣れることができませんでした。しかしこれは、逆に言うと日本は食事の時「いただきます」「ごちそうさま」と言うすばらしい文化があり、店員の接客態度がとても丁寧だということです。他にもたくさん日本のいいところを発見し、改めて、日本に生まれたことに誇りを持ち、感謝することができました。アメリカに行き、アメリカについて学ぶのは当たり前ですが、日本を外から見ることによって、日本についても学ぶことができました。
授業について
MiraCosta College
月~木 12:00-16:00、金 9:30-13:00
一時間に一回、約十分間の休憩があります。TOEFLの勉強や発音、文化などについて学びました。宿題や小テストが多かったです。金曜日の11:00からの授業は、先生とクラスメイト達とレストランに行って食事をしたり、警察官と話をしたり、アメリカの生活・文化にふれる時間でした。クラスメイトは、日本人5人(うち一人は在日韓国人)、中国人8人、ベトナム人、コロンビア人、ジョージア人、イラン人の総勢17人でした。私以外の人達はほとんど、前からこの学校にいたり、他の学校で留学していたりと経験豊富で、彼らからたくさんのことを教わり、みんなに助けてもらうばかりでした。日本での授業では、みんな自ら発言しようとすることは少ないですが、この学校のクラスメイトたちは、積極的に自分の意見を言っていて最初は圧倒されましたが、だんだんと私もそれに参加することができました。アメリカのことだけでなく、クラスメイトのそれぞれの国のことについても学ぶことができ、世界の広さについて改めて感じました。授業で各国のボランティア、警察官、教育、ゼスチャーなどについてディスカッションをして、他の国について学ぶと同時に日本のことについて考え直す良い機会となりました。休憩時間も英語上達のため、異文化に触れるため、日本人以外のクラスメイトと話すように心掛けました。週末は友達と出かけたり、私の帰国前には、パーティーを開いてくれました。そこでお互いの夢や、アメリカや日本のことなどについて話しました。日本人の友達もたくさんできて、日本語を使うこともありましたが、私はそれをだめなことだったと後悔はしていません。日本人の彼らからも多くのことを学んだのです。日本のことでも知らないことがたくさんありました。東日本大震災のテレビや新聞だけでは知ることのできない衝撃的な現実、世界には貧しい人もたくさんいて、「今留学ができて、アメリカにいること」「日本人に生まれたこと」に感謝するべきであることを話してくれた時は胸が痛みました。毎日、家族や友達と一緒に、普通に暮らすことができているだけでも本当に幸せなことです。今回の留学で、今までの自分のこと、これからの自分がするべきこと、本当にたくさんのことを考えました。また、自分の考えをしっかり持ち、夢に向かって頑張っている仲間たちに出会いました。この「出会い」が今回の留学での一番の宝物です。今回、私の留学に関わってくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
韓国短期留学レポート
総合歴史学科2年 若林実咲
8月25日から9月20日の27日間、韓国の延世大学韓国語学堂というところで韓国語の勉強をしました。3週間課程は1級から5級に分かれていて、1級が初級クラスで5級が上級クラスです。私が参加した夏季2次は本当に日本人が多かったです。1級の中でもクラスが7つぐらいあって、ほとんどが日本人です。私のクラスも12人中8人が日本人でした。
(1)授業について
前日にクラスを決めるテストが行われて、そのテストの結果でレベルが決まります。願書に(不可)と書いたらテストを受けずに、自動的に1級になります。
授業は午前だけで9時から1限が始まって50分授業の4限までで13時には授業が終わります。たまにわからない単語などは英語で教えてくれますが、基本的に授業は韓国語で全て進められます。みんなもなるべく韓国語で質問をしていました。初日は1~4限までハングルの読みを練習し、2日目からは1・2限は教科書の内容を勉強し、3限は文書読解といった感じで7行ぐらいの文を読んで質問に答えるといった感じです。4限は今日の復習を兼ねて、今日習った表現などを使って質疑応答や簡単な会話練習をします。1級なので会話中心の授業といった感じではなく、ハングルの読み書き、簡単な会話表現が中心でした。毎日その日やった内容の宿題が出ます。そのほかにも、韓国文化体験として、サムルノリと韓国料理作りをしました。サムルノリは2本のそれぞれ違うバチを使ってリズムに合わせて太鼓をたたくことで、普段できないことなので体験できてよかったです。
最終日前日にライティング・スピーキング・リスニング・文章読解のテストがあってそれぞれ60点以上で合格です。最終日には韓国の歌(アリラン・東方神起・少女時代)の歌詞を読んで意味を教えてもらって、次の時間に1級から5級までの人が集まって歌ったり踊ったりして盛り上がりました。そのあとは各クラスに戻ってお菓子を食べながら先生やクラスメートといろんな話をして、修了証をもらって写真を撮ったりしました。
初めての海外で本当に不安でしたが、韓国は日本と似た感じがして、とても過ごしやすかったです。移動のほとんどが地下鉄だったのですが、T-moneyというICOCAみたいなものがあったのでとても便利でした。ソウル市内のだいたいの場所はT-moneyを持っていれば900w(約70円)で行くことができます。何よりも感動したのは、物が安いことです。最初はウォンで書いてあるので違和感はありましたが、日本円にするととにかく安いです。私が住んでいた新村(シンチョン)は安くておいしい食堂が多くあって晩御飯も1食6000w(約400円)で食べることができます。また私の住んでいたところの隣がスーパーでそこも本当に安いので自炊をするのに本当に助かりました。交通の便が本当にいい場所だったので、いろんなとこにいくにも便利でした。
ただ、道を歩いていて思ったのは歩きながらや道端でタバコを吸う人が多いので、タバコの吸い殻やツバが吐いてあり本当に汚いということです。また、コンビニやファーストフードの店員さんは無愛想な人が多く、中にはケータイをつつきながら接客をする人もいました。日本では絶対に考えられないことなので最初は本当にびっくりしました。
土日と平日の午後は授業もないので、いろんなところへ行きました。どこへ行っても感じたことは本当に日本人が多いということです。ただ、日本人が多いところほど安心でもあるし、危険でもあると思いました。日本人とわかったらかなり強引な接客をされます。日本人はお金をいっぱい持っていると思われているので、日本人を狙ったスリもあります。でもとにかく、服や靴・化粧品などなんでも安いので女の人にとっては買い物天国だと思います。
私が1番印象に残っているところは板門店です。1度は行ってみたいと思っていたところなので、韓国に着いてからすぐツアーに申し込み参加しました。なんとも言えない緊張感を肌で感じ、まだ休戦中であるということ、同じ民族が対立状態であるという現実を改めて知ることができ、行くことができ本当によかったです。
3週間いろんなことがありました。ルームメートがスウェーデンの人で文化も全く違うので、生活のリズムも違うし、コミュニケーションも上手くとれなくて正直一緒に住むのは勘弁してくれという感じでしたが、彼女のおかげで英語を聞き取る力はかなり身についた気がします。3週間でたくさんの経験をし、いろんなことを学びました。そして韓国語学堂でたくさんの人と出会うことができ、本当に3週間課程に参加することができてよかったです。またこれから日本でも韓国語の勉強を継続して励み、次の級を目指したいと思います。
上海短期留学
表現文化学科2年 藤井 友美子
大学の前期試験期間中であったが8月6日に上海大学へ短期留学できることに、私は不安であった。中国といえば、その時はちょうど中国新幹線が脱線し、新幹線を埋めようとしていたニュースの真っただ中だったのだ。そのニュースが広まってから中国に行くまで、いろいろな人に「中国は危ない国だから、観光はするな」と言われていたからだ。しかし、3週間もいくのならどんな国であってもとことん楽しもうとも思っていた。
短期留学を終えた感想は、とても中国が好きになった。最初は中国の汚さや臭いに驚いたが、中国で出会った人の大半が優しい人だった。大学の先生や生徒、大学と全く関係ない下町のおじさん、私と同じ留学してきた学生も皆優しく、面白い人たちであった。また、異文化体験のために観光地へ行くと中国の文化に驚くこともあった。その驚きは、普通のコンビニで売ってあるお茶の中には基本的に砂糖が入っているというほんのちょっとのことでも、私にとっては驚愕に値した。
異文化体験の場としては、とてもいい場所だと思った。それは、大学近くにある地下鉄はとても大きな要因だ。上海は地下鉄を乗り換えれば上海市内の何処へでもいけるためだ。そのため、積極的に中国の文化にふれることができた。
言語習得の場としては、私は自分のレベルにあっていると思った。授業の内容の進行速度は、午前中一杯の授業にしては遅い気もしたが、その分丁寧に理解を深めることができた。上海大学で行われた語学研修は、最初に簡単なクラス分けテストがある。テストの内容は、現地の先生5分ほど一対一で会話をするというものだ。そこでクラスがA・B・Cクラスに分かれる。Aクラスが初級、Bクラスが中級、Cクラスが上級だ。一日のうち午前中が授業、午後は自由行動だ。授業は一限45分が4回。休み時間は1限目~2限目の間に10分、2限目~3限目の間に20分、3限目~4限目の間に10分となっている。
私はAクラスで授業を受けていた。クラスのメンバーは大体が日本人であったが、ほかにもロシア人、インド人、韓国人やアメリカ人もいた。授業は全部英語と中国語で行われる。授業内容は、ピンインや声調の練習、簡単な会話文の練習、日常的に使う単語の使い方、中国で有名な歌を練習など多種多様な内容だった。授業のレベルは、最初は簡単だが、最後の方になると本格的に中国語で自分たちの意見を言わなければいけない。
授業のレベルは自分に見合ったものだと思った。しかし、授業で一つだけ感じたことは、自分の意思が中国語で伝わりにくかったことだ。何回か繰り返し伝えると理解してくれたが、それでは普通の人に話しかけても理解されない可能性があると思った。その対策として私は、予習や復習といった基礎の部分を見直し、授業担当の先生に積極的に中国語で話しかけるなど、自分の話す中国語がちゃんと伝わっているか、声調は間違っていないかなど、先生に聞いてもらいながら直していった。日本へ帰るころには、粗削りではあるが短い日常会話を伝えられるようになった。
観光は大学主催の市内観光ツアーに参加した。最初は豫園を観光して回ったが、上海大学の先生に「ここが豫園です。」と言われたところを回ったが、のちにそこは豫園商城で、豫園はその中にあることが判明した。下調べをしていなかったのも悪かったが、説明もなかったのは驚愕した。豫園商城はとても広く、そこに立てられた古風な楼閣や亭の中に近代的な店やお土産店が立ち並んでいた。上海博物館見学でまず驚いたことは、貴重な文化遺産にも関わらず、写真を撮ってもいいということだ。普通博物館では写真は厳禁とされているが、上海博物館は撮ってもいいということだったので、興味がわいたものを数品撮って帰った。
大学主催の観光以外にも、いろいろな所を見て回った。その中の一つは、杭州の西湖だ。
短期留学生12人で日帰りの杭州観光に出かけた。杭州へは、高速バスを使い片道三時間かけてたどり着いた。杭州の有名な湖である西湖は、回りをサイクリングできるようになっており、自転車を借りることもできた。西湖には遊覧船もあり、50分かけて西湖を一周するものであった。また、西湖の夕焼けはとても美しく、昔の有名な詩人たちが詩を詠むのもうなずけた。ほかには、留学前に先生に教えていただいたおすすめスポットの田子坊に行ってみた。田子坊は、昔の街並みを残しつつ、近代芸術家の作品やお土産など数多くのお店が立ち並んでいる。田子坊の中はとても入り組んでおり、道を見失うと自分がどこにいるか分らなくなってしまう。私は、田子坊がとても気に入ってしまい、何回も田子坊に足を運んだ。そのたびに知らなかった道や店が発見でき、飽きることはなかった。
私はこの短期留学に応募して中国に行き、楽しかったこともあれば辛かったこともあるが、自分にとってとてもいい経験であった。