2014年度就実英文学会を開催しました
2014年度公開講演会のお知らせ
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2013年度講演会を開催しました
11月16日(土),恒例の英文学会が始まりました!総会とEnglish Essay Contestの表彰式を終え,講演会が始まります。
今年の講演会では,東京大学大学院教育学研究科の斎藤兆史先生をお迎えして,「英語と教養を身につけるための学習法」というテーマでお話をして頂きました。 |
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さて,近頃はコミュニケーション能力重視が声高に叫ばれていますが,真のコミュニケーション能力とは何なのか? 教科書を開いてみると,駅員よりも詳しく案内をする中学生と何も知らずに突っ立っている外国人とのやり取りが載っていたりするわけですが,よく考えると滑稽ですね(笑) |
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何かと悪者扱いされがちな英語の文学作品,本当に悪者と言えるのでしょうか。文学作品を活かした学習法を例に挙げ,英語力と教養を身につけるにはどうすればよいのか――というお話をしてくださいました。 | |
本であれ映画であれ,とにかくさまざまな形で普段んから英語に触れること,知的好奇心を持つことが重要だと斎藤先生は教えてくださいました。
このように,いつもとはまた異なる角度から英語を見つめ直すことになった講演会は,参加者の皆さんの心に大きく響いたのではないでしょうか。 |
2013年度公開講演会のお知らせ
講演会開催のお知らせ
_就実大学英文学会の主催により11月16日(土)に,東京大学大学院教育学研究科の斎藤兆史(さいとうよしふみ)先生をお迎えして講演会を開催します。斎藤先生は栃木県宇都宮市のご出身。東京大学文学部卒業,同大学院人文科学研究科修士課程修了。インディアナ大学英文科修士課程修了。ノッティンガム大学英文科博士課程修了(Ph.D)。現在,東京大学大学院教育学研究科で教授を務められています。ご専門は英語教育,英語文体論,英学。『英語達人列伝』,『英語達人塾』(以上,中央公論新社),『英語の作法』,『翻訳の作法』(以上,東京大学出版会),『英語の味わい方』,『英文法の論理』(以上,NHK出版),『日本人と英語』(研究社),『教養の力』(集英社),訳書にラドヤード・キプリング『少年キム』(晶文社,筑摩書房),V・S・ナイポール『イスラム再訪』,『ある放浪者の半生』,『魔法の種』(以上,岩波書店),『英語教育と「訳」の効用』(共訳,研究社)など,多数の著書をお書きになられています。
斎藤兆史先生より
_「グローバル時代」を生き抜くために英語力の必要性が唱えられるようになって久しいが,現代の日本においてはTOEFLやTOEICなどの英語力認定試験で測られる英語力のみが高い評価を受ける傾向にある。しかしながら,より重要なのは,異文化を正しく理解し,自らの文化的アイデンティティーも含め,表現したい内容を繊細に伝えることができる英語力である。本講義においては,おもに文学的な内容の言語材料を教材例として用い,日本の過去の英語達人たちの学習法を参考にしながら,教養ある内容を英語で理解し,そして伝えることを可能ならしめる学習法を紹介したい。
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2012年度公開講演会開催
11月17日に開催した今年の講演会も残念ながら天気に恵まれず,雨の中の開催でした。御講演者にはNHK国際放送局,NHK WORLD Newslineのアンカーアナウンサーを務めておられる青谷優子さんをお迎えすることができました。
ご講演は,私たち一般人からすると興味のある英語アナウンサーの仕事の実態からスタート。どのようなスケジュールで,どのような段取りを踏んで,実際にニュースの報道を行っているか,また青谷さんご自身がどうやって毎朝,頭の中を日本語モードから英語モードに切り替えておられるかをお話下さいました。その中で,英語学習者にとっても参考になると思われたのが,自分の見ている風景を英語で実況していくというものです。そうすることで,自分の分からない単語は何か,また理解していない事象は何かが分かるので,自分で調べるべき事柄がはっきりすると教えて下さいました。 |
NHKのお仕事についてお話くださいました |
相手に伝わるような話し方とは? |
相手にきちんと「伝わる英語」を話すための一番大切なポイントとして,「字面だけ英単語を発音していても,分かっていないことが聞いている人には伝わってしまうので,自分自身が内容をきちんと理解して話す」ということを挙げておられました。また,内容がイキイキと伝わるようにする工夫として “Did you know that?”と心の中で言いながら,相手に伝えるという方法もなるほどと思わされるテクニックです。 |
発音に関しても,日々,グローバルな視点に立って英語に携わっておられる方だからこその説得力あるお話がありました。現在,世界にはアメリカ英語,イギリス英語以外にもインド英語,シンガポール英語などをはじめ様々な英語が存在するので,最低限,相手に伝わる程度の発音ができれば,「きれいな」英語の発音を必死に目指す必要はないというご意見は,発音にコンプレックスが多い日本人には心強いものだったのではないかと思います。 |
外部の方々も講演会を聞きにいらっしゃいました! |
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芥川龍之介『蜘蛛の糸』の朗読を実演して頂きました! |
何よりも会場のみんながもっとも感動したのは,やはり芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を英語朗読して下さったときではないでしょうか。 青谷さんは,NHKの英語アナウンサーの仕事と並行して,日本の文学作品を英語で朗読することで,日本文化を海外に伝える活動もライフワークとされています。 青谷さんの朗読からは,声の表情が変わるごとに,極楽にいるお釈迦様や地獄にいる罪人の情景が実にありありと頭の中に浮かんでまいりました。 |
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ご講演後の質疑応答では,例年になく学生から積極的な質問がいくつも飛び出し,いかに青谷さんのご講演が心に響いたかを物語っておりました。 |
フロアからの質問に答える青谷さん |
2012年度公開講演会開催のお知らせ
講演会開催のお知らせ 就実大学英文学会の主催により11月17日(土)に,NHK国際放送局の英語アナウンサーをされている青谷優子さんをお迎えして講演会を開催します。青谷さんはNHKの英語アナウンサーの仕事と並行して,日本の文学作品を英語で朗読し,海外に日本文化を伝える活動をライフワークとされています。講演ではプロの視点から「伝える」技術,英語朗読の効果的な練習方法などをお話しくださる予定です。 青谷優子さんより 英語でプレゼンしたりスピーチをしても,棒読みになってしまって聞き手の心に届かない!こんな悩みを抱えている人は実は多いのではないでしょうか。そこで英語アナウンサーとしての経験やトレーニングを通して習得した「伝わる」英語を皆さんとシェアしたいと思います。 ニュースや物語等,様々な種類の原稿を題材に,実際に声に出して読みながら,文章の解釈,発声,そして言葉一つ一つとどう向き合うのかについて考えていきます。難しいことはありません。いつも日本語を話しているように英語を話せばよいのです。 「そんなの無理!?」と思わないで是非,一緒にトライしてみませんか?私の英語朗読も是非聞いてみてください! |
2011年度講演会
演題: 翻訳について ―アメリカ文学を中心に―
2011年19日(土)14:00-15:30
場所: 就実大学T館6階 T611講義室
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月19日(土)午後2時より東大大学院教授であり、現代アメリカ文学の翻訳家、研究者として非常に有名な柴田先生の講演会がありました。あいにく朝から雨が降っていましたが、会場のT611教室はほとんど埋まっていました。講演は、まず、子供たちが遊んでいて、お屋敷の塀の中で何が起きているかわからない時に、塀の上に登れた子が他の子供たちに話をする、それが外国文学を翻訳するということだ、という喩え話から始まりました。そして小説の翻訳は、内容の面白さが伝われば必ずしも正確に翻訳していなくてもよい、と作家は思っているのだということをアメリカの作家レベッカ・ブラウンとの対談を例にとって話されました。
次に、エドワード・ゴーリーの書いた大人のための絵本The Doubtful Guest(『うろんな客』)をスクリーンで示して、この物語を翻訳したとき、その文章の特徴である韻文であることと、内容の不思議さを日本語で表わすため、日本の定型詩である短歌の形をとり、最後を四文字熟語で締めくくるなど、工夫を凝らした点について語られました。
続いて、小説を翻訳するときには、「作者の声」を大切に、余計なものが加わらないように気をつける、英語の単語の性質―アングロ・サクソン系のことばとラテン系のことば―を日本語では大和言葉と漢語とで表す、長い文はできるだけ切らない、語順はなるべく変えない、など、翻訳のコツについて話されました。そして、ご自身の翻訳であるレベッカ・ブラウンの短編集『体の贈り物』から「汗の贈り物」を朗読してくださいました。そのリズミカルな気迫のこもった朗読は感動的でした。
また、百年前にアメリカで流行していたカラフルな新聞漫画をスクリーンに写され、説明されましたが、その、凝った絵と文章の不思議な魅力に皆が驚き魅せられました。
さらに、作家が嫌がる質問は、1.この作品はどれくらい自伝的ですか、2.この作品で何を言おうとしたのですか、3.誰の影響を受けていますか、であることなど、現代の作家と密に交流をしながら翻訳をされている柴田先生ならではの話も聞くことができ、興味の尽きない講演でした。
学外からの聴衆の中にはわざわざ大阪から来られた方もいらして、柴田先生の熱心なファンもお見受けしました。質疑応答を含め1時間半強の講演でしたが、あっという間に過ぎて行きました。
2011年度公開講演会開催予定
「アメリカの小説を中心に、詩・絵本・漫画なども含めて、なるべく具体例を挙げながら、それらを翻訳することについて、どういう点に気合いを入れどういう点が問題になるのか、単に読むのとは何が違うのか、質はともかく量だけは長年こなしてきた一翻訳者の立場からお話しします。取り上げる作品は、ポール・オースターやスティーヴン・ミルハウザーの小説、エドワード・ゴーリーの絵本、ウィンザー・マッケイやジョージ・ヘリマンの新聞漫画などになる予定ですが、予備知識は不要です。」
日時:11月19日(土)14:00―15:30
場所:就実大学T館6階 611室
講師:柴田元幸氏(東京大学文学部教授)
演題:翻訳について―アメリカ文学を中心に
その他:入場無料。予約の必要はありません。
1954年東京生まれ、東京大学文学部教授。アメリカ文学専攻。東京学芸大学教育学部講師・助教授、東京大学教養学部助教授を経て現職。現代アメリカ小説の翻訳・紹介を主たる仕事とされている。著書『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞、訳書トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。2008年春より季刊文芸誌『モンキービジネス』責任編集。
【主な著書】
『アメリカ文学のレッスン』(講談社現代新書)、『翻訳教室』(新書館)、『ケンブリッジ・サーカス』(スイッチ・パブリッシング)など。訳書にオースター『ムーン・パレス』(新潮文庫)、ミルハウザー『イン・ザ・ペニー・アーケード』、ダイベック『シカゴ育ち』、エリクソン『黒い時計の旅』(以上、白水Uブックス)、ゴーリー『うろんな客』(河出書房新社)、短篇選集『夜の姉妹団』(朝日文庫)など。
2010年度講演会
演題: 夏目漱石が大学生だった頃
日時: 2010年11月13日(土)14:00-15:45
場所: 就実大学E館4階 E402講義室
ご講演は、夏目漱石に関心のある誰しもが興味をもってお聴きする、幸福の1時間45分でした。漱石が東京帝国大学で英文学を専攻した最初の学生であり、ここで英文学を教えることになる最初の日本人教師であったこと、スコットランド人 Jaimes Main Dixon先生から本格的な英文学の講義とは程遠く、カリキュラムらしいもののない授業を受けたことをお聴きしました。また大学生の当時から、文学をめぐり正岡子規と極めて高度な交友関係にあったことを書簡を引用して教えて頂きました。漱石の文学探求の思いはまことに真剣で、熊本高等学校教授を辞して英国留学をする漱石の心境を、
「卒業せる余の脳裏には何となく英文学に欺かれたるが如き不安の念あり。余はこの不安の念を抱いて西の方松山に赴き、一年にして、又西の方熊本にゆけり。熊本に住する事数年未だ此不安の念の消えぬうち倫敦に来れり。倫敦に来てさえ此不安の念を解く事が出来ぬなら、官命を帯びて遠く海を渡れる主意の立つべき所以なし。」( 『文学論』序)
を引かれて、漱石の英国留学は、文学の創作の観点から深く真剣な英文学探求の思いをもって向かったのであることを教えて頂きました。
ご講演の後、控室で休んで頂いている間もなく、学科の女子学生二人が亀井先生のお話に触発されて質問に訪れました。控室まで学生が質問にやって来たのは、久しく覚えがありません。全く未熟ではあっても若い時に、優れた先人に出会うことの何ものにも換えがたく貴重なことを思い、若者の精神に蒔かれた種が二十年後、三十年後に大きく育って行ってくれることを祈りをもって待っています。
2010年度公開講演会開催予定
「夏目漱石は日本近代文学が生んだ最大の作家といってよいでしょうが、日本の大学で英文学を教えた最初の日本人であり、日本における英文学研究の最大の先駆者でもあります。しかし彼が大学生だった頃、日本の英語・英文学教育はまだ混乱状態で、かれは何をどう勉強したらよいか分からず、いろいろ迷い、苦労しました。この有り様には、いまの私たちにも参考になることが少なくないような気がします。」
日時: 2010年11月13日(土)14:00-15:30
場所: 就実大学E館4階 E402講義室
講師: 亀井俊介先生(東京大学名誉教授)
演題: 夏目漱石が大学生だった頃
その他:入場無料,予約の必要はありません
1932年岐阜県中津川市生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。文学博士。1984年東京大学教授、1993年名誉教授になられた後、東京女子大学教授、岐阜女子大学教授を歴任された。また2007年には英文学者としての夏目漱石の代表作『文学論』の注釈版(岩波文庫、上下2巻)をまとめられた。2008年瑞宝中綬章受章。
(主な著書)
『近代文学におけるホイットマンの運命』(1970、学士院賞受賞)
『サーカスが来た!』(1976、日本エッセイスト・クラブ賞)
『アメリカン・ヒーローの系譜』(1994、大佛次郎賞)
『亀井俊介の仕事1:荒野のアメリカ』(1987)
『亀井俊介の仕事2:我が古典アメリカ文学』(1988)
『亀井俊介の仕事3:西洋が見えてきた頃』(1988)
『亀井俊介の仕事4:マーク・トウェインの世界』(1995)
『アメリカ文学史講義』全3巻(1997-2000)
『わがアメリカ文学誌』(2007)、
その他多数。
2009年度講演会
演題:「激動の世界と日本」
日時:平成21年11月28日 14時~
会場:就実大学 E402室
白村江の戦いから江戸の鎖国、明治維新、また第二次世界大戦の前後から現在の日米関係や世界情勢に至るまで、海外との様々な関係と影響下にあったが、古くは唐時代の中国と朝鮮、日本との関係が大いに我が国の国力や文化発展に寄与した歴史的な事実を指摘し、国際関係上の失敗においても日本は巧みに失敗を成功の因にしてきた優れた外交政策を実施してきた点が解説された。
また明治維新以後の国際情勢について第二次大戦までのアジアの人望を失う外交と戦後の複雑な国際関係の対比を行い、今後の外交に示唆的な指摘を頂いた。とくに古代より多くの外交上の危機をむかえるたびに日本が大きく国際的に成長し発展して来た事実をあげ、日本と日本人の優れた能力と国際性を紹介している点は、現在世界的に大きな局面をむかえている情勢の中で、大変有意義な内容であった。
今後益々多様化するグローバル化と国際情勢の中で、日本の政治・外交・防衛問題等、どのような慎重な対応と努力が必要なのかという問題に対して、大変示唆的なご講演であった。
五百旗頭先生のご講演の概要は、12月6日(日)の毎日新聞第2面のコラム「時代の風」に掲載されています。
2009年度公開講演会開催予定
日時: 2009年11月28日(土)14:00-15:30
場所: 就実大学E館4階 E402講義室
講師: 五百旗頭 真先生(防衛大学校長)
演題: 激動の世界と日本
その他:入場無料,予約の必要はありません
法学博士。専門は、政治史・外交史・政策過程論。1943年兵庫県生まれ。京都大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科修士課程終了。広島大学、神戸大学において教鞭をとられ、2006年8月に第8代・防衛大学校校長に就任。この間、米国ハーバード大学客員研究員、英国ロンドン大学客員研究員、放送大学客員教授、日本政治学会会長を務める。
主な著書
『米国の日本占領政策(上)(下)』(昭和60年、サントリー学芸賞)、『日米戦争と戦後日本』(平成2年、吉田茂賞)、『占領期―首相たちの日本』(平成10年、吉野作造賞)、『戦後日本外交史』(編著、平成11年、吉田茂賞)、『日米関係史』(編著、平成20年)、『歴史としての現代日本』(平成20年、毎日書評)
2008年度講演会
演題: 英語の軽薄化-The Dumbing Down of English in Japan
日時: 2008年11月15日(土)14:00-15:30
場所: 就実大学E館4階 E402講義室
2008年度公開講演会開催予定
日時: 2008年11月15日(土)14:00-15:30
場所: 就実大学E館4階 E402講義室
講師: マーク・ピーターセン(明治大学政治経済学部教授)
演題: 英語の軽薄化-The Dumbing Down of English in Japan
その他:入場無料,予約の必要はありません
その著作は,日本人の英語,日本での英語教育に対して,固定観念や時流に流されないおだやかな指摘に満ちている。生きた英語というものへの短絡的なアプローチに疑問を投げかけ,きちんとした英文法教育の重要性を問い直す視点から語りかける著作は多くの読者を得ており, Amazon.com.jp のランキングでは,最初の著書『日本人の英語』が,英語学習関連の書籍のうち,学習法部門および英文法・語法部門で第1位,岩波書店の全出版物のうち岩波新書部門で第2位(『日本人の英語(続)』が第6位)という結果を示している(2008年5月31日現在)。
『日本人の英語』(1988),『日本人の英語(続)』(1990),『心にとどく英語』(1999,以上岩波新書)をはじめとして多くの著作があるが,近著では『徹底例解 ロイヤル英文法(改訂新版)』(綿貫陽改訂,英文校閲マーク・ピーターセン,旺文社,2000),『表現のための実践ロイヤル英文法』(綿貫 陽との共著,旺文社,2006)『表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習』(綿貫 陽との共著,旺文社,2007),『マーク・ピーターセンの英語のツボ』(集英社インターナショナル,2008年3月)などがある。
『文芸春秋』2006年8月号では,昨年度の本学公開公演の講師,鳥飼玖美子先生と「何で小学校で英語やるの ―〈早くから始めれば英語が話せる〉は大間違い」と題した対談を行なっている 。
2007年度講演会
「仕事で使える英語」とは、どの程度の英語能力をいうのか、またそもそも「コミュニケーション能力」とはなにか、そして今求められている「21世紀社会における異文化コミュニケーション能力」はどのようなものであるのかを、理論で裏付けながら、しかしわかりやすい言葉でお話いただきました。学生にとっても、一般の聴衆の方にとっても、大変有意義な二時間でした。
2007年度公開講演会開催予定
:講師 鳥飼玖美子先生(立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授)
:演題 「大学英語教育の使命―<仕事で使える英語>とは何か」
鳥飼玖美子先生のご略歴と専門分野
上智大学外国学部イスパニア語学科卒業。英国サウサンプトン大学人文学研究科博士課程修了(Ph.D)。同時通訳者として国際会議およびテレビで通訳。NHKテレビ「英会話」講師。言語コミュニケーション論、英語教育、通訳翻訳論。
最近の主なご著書
『TOEFL/TOEICテストと日本人の英語力』(講談社現代新書、2002年)
『歴史を変えた誤訳』(新潮文庫、2004年)
『危うし!小学校英語』(文春新書、2006年)
『通訳者と戦後日米関係』(みすず書房、2007年)ほか多数。