就実大学・就実短期大学

第5回就実大学図書館セミナー無事終了しました

11月22日(土)13:30から、第5回就実大学図書館セミナーを44名の参加者を迎え行いました。

「夢二の「生活美術」という夢」と題し、講師は(ね)(がわ)さつき先生(夢二郷土美術館学芸員)と加藤美奈子先生(就実短期大学准教授)。

 

セミナーでは、まず加藤美奈子先生より「夢二の生涯」について説明があり、引き続き、子川先生による夢二の「生活美術」についての講演がありました。

竹久夢二は今年生誕130年を迎えた岡山出身の画家であり、詩人としても有名です。彼の描く愁いをたたえた美人画は「夢二式美人画」と呼ばれ、「女十題」「黒船屋の女」「立田姫」等、数々の名作を残しています。

その一方で、彼の生きた大正モダニズムの時代は、都市生活者が急増し、今日の先駆けである大衆文化が花開いた時代でもありました。その動きのなか夢二は、職業画家として、楽譜や書籍の装丁、広告ポスター、絵はがき、日用雑貨・浴衣のデザインなどを数多く手がけました。これは、夢二の生活の中に美を届けたいという思いからで、「どんたく図案社」という、日用品のデザインから広告コピー(キャッチフレーズ)、室内・外装のデザイン等、あらゆる装飾を手がける会社を結成の試みにまで至りました。「どんたく図案社」は関東大震災のため、潰滅しましたが、その後も夢二はあらゆるもののデザインを手がけ、近代グラフィックデザインの歩みに大きく貢献しました。

 

セミナー終了後は、図書館2階に展示した、本学所蔵の夢二資料を閲覧していただき、講師の子川先生とも歓談していただきました。

 

次回も地域の皆さんの期待に応えられるよう、より充実させていきたいと思っています。どうぞご参加ください!

 

M E N U

開館カレンダー