第6回就実大学図書館セミナー無事終了!
学生と教員と図書館員との協働!
たくさんのご参加ありがとうございました!
10月31日(土)13:00から、92名の参加者を迎えて、第6回就実大学図書館セミナーを実施しました。
「仏像は本当に<仏>の像か―見方と意義―」と題し、講師は本学の人文科学部教授であります土井通弘によるものでした。参加者の中には、就実公開講座やセミナーリピーターの方々が参加して下さり、和気あいあいとしたセミナーになりました。
セミナーでは、まず土井先生より、紀元前5世紀頃に起こったと云われる釈迦(ガウタマ・シッダールタ)による「仏教の誕生」に始まり、やがて中央アジア・中国・韓国日本を経て、古来より信仰されていた神祇信仰と仏教信仰の融合、いわゆる「神仏習合」の講演でした。
仏像の見方として、特に興味深い事例として、現在滋賀県の大岡寺が所有している「薬師如来坐像」の頭部部分の表現です。この仏像の螺髪は、正面のみの刻み、側面は刻線を入れるだけとして、後ろ頭部においては全く刻みもなく、つるつる状態の平らな仏像の姿です。この意味するところは、古来より自然に対する畏敬の念から発生した古神道信仰と仏教信仰との「神仏習合」をまさに表現した作品とするところです。
セミナーの後半部は、図書館セミナー初となる学生によるセミナー参加でした。博物館課程履修者による「日本芸術」の総論と、2階の場所を移動して「奈良・京都・滋賀・岡山の古寺」の説明、そして、図書館サポーターによる「図書館見学」を実施しました。学生の溌剌した表情と堂々と説明する姿に、時折、微笑みながらの参加者の質問には、地域に根付いた図書館セミナーを彷彿させていました。
次回も地域の皆さんの期待に応えられるよう、より充実させていきたいと思っています。どうぞご参加ください!
セミナーの様子を写真付きでこちら(PDF)にまとめました。ぜひご覧ください。