9月9日~10月16日、岡山県立博物館で特別展「カミとほとけの姿 ー岡山の信仰文化とその背景ー」が開催され、9月18日には表現文化学科の土井教授が特別講座「岡山県の彫刻文化財」に登壇します。
この特別展に関連して、山陽新聞(9月7日版)は安養寺蔵「如来立像」が県内最古級の仏像である可能性が高まったと報じ、土井教授の見解を紹介しています。
土井通弘・就実大教授(日本美術史)は「白鳳、天平期の仏像としては大きく肉厚でぜいたくな造り。ほぼ完全な姿で残っており、備中の仏教史を明らかにする貴重な資料」と評価。安養寺は備中国分寺(総社市上林)の南西約4キロに位置することから、「国分寺を置いた国家が制作に関与したのでは。備中国分寺が中世に一時廃寺となった際に本尊を移した、とも想像できる」と推測する。