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英語劇学内公演アーカイブ

2015年度 英語劇学内公演および交流パーティー

 

2015年度 英語劇学内公演のお知らせ



“The Merchant of Venice” 『ヴェニスの商人』
ウィリアム・シェイクスピア原作
日時:2015年5月20日(水)15:30開演,途中15分休憩を挟み,18:15終演(15:10までにご入場ください)
場所:就実大学R館601教室
連絡先:教務課分室(高校生の方の観劇を歓迎します)

※学外の観劇希望者の受付は終了致しました。

過去の英語劇学内公演の模様はこちら

 

2014年度英語劇学内公演実施



2014年度英語劇学内公演のお知らせ

“Romeo & Juliet”
ウィリアム・シェイクスピア原作
インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン第41回日本公演(公式ページ)
日時:2014年5月21日(水)15:10開場,15:30開演,途中15分休憩を挟み,18:15終演
場所:就実大学R館601教室
連絡先:学生支援課分室(高校生の方の観劇を歓迎します)
過去の英語劇学内公演の模様はこちら

 

学外からの受け付けは終了しました。

 


 


2013年度英語劇『じゃじゃ馬ならし』学内公演実施

ITCL就実公演『じゃじゃ馬ならし』This is a way to kill a wife with kindness

 

平成25年5月22日(水)午後3時半より、9年目を迎えたインターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン(ITCL)就実公演が上演されました。その模様をお伝えします。

同じ劇作家による作品なのだろうかー。昨年のおどろおどろしいモノクロームの世界『マクベス』とは打って変わって、今年の『じゃじゃ馬ならし』は、カラフルな雰囲気に溢れていた。舞台は、ルネッサンス時代の華やかなイタリア、パドヴァ。テーマは、結婚。既に若者ホーテンシオと老人グレミオから求婚されている裕福なバプティスタ家の妹ビアンカを演じたのは、背の高い落ち着いた風貌の女性。

一方、婚期を逸している勝気な姉カタリーナを演じた女優は、小柄だがパワフル全開。この「じゃじゃ馬」の姉に夫を見つけるまでは、妹との結婚が許されない求婚者たちは、仮面をかぶり、変装し家庭教師としてバプティスタ家に乗り込む。ラテン語の教師に変装したルーセンシオは、美しい歌声でビアンカを魅了し、音楽の教師と化したホーテンシオは動物の鳴き声やジェスチャーを交えて常に観客の笑いを誘った。テンポよく進む仮面劇は、16世紀イタリアで発祥した即興喜劇コメディア・デラルテを彷彿させる。

 

一方、凶暴なカタリーナと結婚し、悪戦苦闘するペトルーキオは、別荘地からパドヴァに帰る船の中、太陽を見て月だと言い張り、次第に彼女も同意する。限られた空間の中で、青い布をはためかせることで海の波と揺らめく二人の想いを大いに表現していた。

“This is a way to kill a wife with kindness.”-。ペトルーキオは、赤白黒のコントラストが映える衣装に身を包み、舞台中央にひとり両手を広げて立ち、観客を諭すように台詞をかみしめながら吐露した。  なるほど、結婚とはそういうものか、と観客を納得させる。 更に、観客席から、男性ひとりを舞台上に連れ出し、ペトルーキオはわざと「お嬢さん」と呼ぶ。それをカタリーナが認めると今度はペトルーキオが「これは老人ではないか」とカタリーナをなじり、掛け合いが続く。従順に変貌していくカタリーナ。 そして遂に、カタリーナとペトルーキオ、ビアンカとルーセンシオ、ホーテンシオと未亡人の三組のカップルが祝宴を開く場では、妻の従順テストが行われ、呼ばれてすぐに登場したのはカタリーナのみ。小柄のカタリーナによる最後のスピーチは、観客を説得するのに十分な迫力と愛情に満ちていた。

 

俳優と女優たちが奏でた歌のハーモニーのように、結婚とは美しいもの、と観客を陶酔させたもつかの間、これは酔っ払い男の夢の中のお話に過ぎなかった。妻のどなり声がフィナーレを飾った。

夢と現実、悲劇と喜劇、野生と洗練―。あらゆる立場の登場人物たちが発する様々な声に耳を傾け、戯曲を執筆したシェイクスピア。イングランドの田舎町ストラトフォード・アポン・エイヴォン出身で高等教育を受けた形跡はない。戯曲37作品、ソネット154編、物語詩数編を生んだのは、もしかしたら、シェイクスピアではないのでは? シェイクスピア別人説のはじまりは18世紀、今も批評家たちの間で論争を呼んでおり、『もうひとりのシェイクスピア』(Anonymous, 2011)として映画化されている。

(実践英語学科 武部好子 講師 記)

 


 

 

2013年度英語劇交流パーティー

本年度の『じゃじゃ馬ならし』は如何でしたでしょうか?観客を巻き込んだコミカルな場面もあり,圧倒されるような怒涛のセリフもあり,お楽しみ頂けたのではないでしょうか。さて,英語劇の終了後,舞台の役者さんを交えてパーティーを開催しました!その模様をお伝え致します。


英語劇が終了してひと息つくと,パーティー会場に続々と人が集まってきました。学生・教員だけではなく,もちろん舞台の役者さんたちにもご参加頂きました!
パーティー開始直後は役者さんに中々話しかけられなかった学生さんたちも,時間が経過するにつれて徐々に積極的に話しかけるようになりました。役者さんはみんな気さくな方ばかりで,学生さんに色々と接してくださいました。
このように,パーティーは賑やかなうちにお開きとなりました!本学科の盛大な英語パーティーはこのようにいつも盛り上がりを見せます。楽しい雰囲気に包まれると,自然と物怖じせずに英語が出てきます。こうした貴重な体験を通して,もっと英語を駆使したいと動機づけられるのです。

2013年度英語劇学内公演のお知らせ

“The Taming of the Shrew”
ウィリアム・シェイクスピア原作
インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン第40回日本公演(公式ページ)
日時:2013年5月22日(水)15:00開場,15:30開演,途中15分休憩を挟み,18:15終演
場所:就実大学R館601教室
5月上旬,山陽新聞に当公演の記事が掲載され次第,学外からの観劇希望者受付の予定です。
連絡先:学生支援課分室(高校生の方の観劇を歓迎します)
過去の英語劇学内公演の模様はこちら

2012年度英語劇『マクベス』学内公演実施

ITCL就実公演『マクベス』―Life’s but a walking shadow(人生は動き回る影にすぎぬ)


平成24年5月23日(水)午後3時半より,8年目を迎えたインターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン(ITCL)就実公演が上演されました。その模様をお伝えします。


暗くなったステージに突然現れたのは,動物とも魔女とも化け物ともとれる,超自然的な3体の生き物。「きれいは汚い,汚いはきれい」という不可思議な台詞が劇の展開を暗示する。彼らはそのうちマクベスと会うことを予言する。

スコットランド王ダンカンの信任厚いマクベスと戦友のバンクォーは闘いから戻る途中,その3人の魔女のような生き物と出会い,「コードーの領主」となり,「王となる」という謎とも予言ともつかぬ言葉を聞かされる。するとその一つはすぐに真実となる。魔女の予言に心とらわれたマクベスは,マクベス夫人にそそのかされ,王を殺して自分が王になろうと野望の道を歩み始める。しかし,それはすなわち王になるという栄光の道であり,同時に破滅の道でもあったのだ。

王を殺して従者に罪を着せ,王位に就いたマクベスであったが,夫人は精神を病み,「アラビア中の香水を集めてもこの小さな手をいい匂いに変えることはできない」と嘆き自殺してしまう。それを聞いたマクベスは「人の人生など,うろうろ歩く影にすぎぬ」と人間の命のはかなさを嘆く。しかし「女から生まれたものには滅ぼされないし,バーナムの森が城まで動いてこない限りマクベスは王座にある」との魔女の予言を信じて,王の復讐に来た王子とその味方マクダフと戦うのだが,英国軍が木の枝を被って攻めてくるにおよび森は動いたことになり,さらに,決戦の相手マクダフは母親の腹を裂いて出てきたと知り,予言は破られたことを悟る。頼れるものすべてを失ったマクベスは身一つでマクダフと戦いついに滅ぼされる。

権力へのあくなき欲望に身を任せたものの,心の安定を得られず死んでいくマクベス夫人の哀れさと,不安に心をむしばまれ,あり得ないようなことが起こるまでは大丈夫と自分を励ますが,最後の望みに見放された時のマクベスの絶望が,非常にうまく描かれた劇であった。

今回の舞台は例年にも増してシンプルだった。大道具は裏表色の違う二つの衝立のみ。それを表にしたり裏にしたり,位置を変えたりすることで,背景ががらりと変わった。城の外になったり,またあるときは荒野になったり,魔女の洞窟になったりと,実に様々な場所が現れた。そこに,この劇の推進となる権力のシンボルである赤い王座が時折現れて,様々な人間模様が描かれた。

ITCLの6人の役者は,今年も期待どおりの素晴らしい演技を見せてくれた。よどみない台詞,迫力ある声量,悲劇であるが時にコミカルな場面もあり,笑わせてもくれた。また,第2部の魔女が洞窟で大釜をたいている場面では,魔女の二人が観衆の中まで走り回り,不気味な雰囲気を盛り上げた(しかし観衆は大喜びだった)。こうして舞台と観衆とが一体となった中で演じられた『マクベス』に皆はらはらドキドキしながら見入っていた。(実践英語学科 長瀬教授 記)


観劇が終わったら,出演者の方々も含めて,みんなで大きなパーティーをします。


今回もたくさんの参加者で盛り上がりました!たくさんの料理や飲み物を囲んでワイワイガヤガヤ。

もうみんなノリノリです!実践英語学科の学生はみんなテンションが高い高い(笑)


しかし,学生だけで盛り上がるわけではありません。

そう!出演者の方々とも楽しく語り合います。


スラスラと英語でしゃべる学生もいれば,少しおぼつかないペースでしゃべる学生もいます。

いずれにしても,お話してみたいという気持ちが積極的なコミュニケーションにつながっているのですね。


出演者と,しかも英語でお話しできる機会は極めて貴重なものです。みんな積極的にコミュニケーションをとります。

もうすっかり仲良しに。楽しい雰囲気に包まれると,コミュニケーションも円滑になります。


ことばの壁を乗り越えて,みんなでとても楽しい時間を過ごします!

観劇の感想文コンテストで表彰される学生もいます。


直接お祝いして頂きました!

楽しい時間はあっという間に過ぎていくものです。


気がつけば時間いっぱいとなりました。


最後に集合写真を一枚!

2012年度英語劇学内公演のお知らせ

“Macbeth”
ウィリアム・シェイクスピア原作
インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン第38回日本公演(公式ページ)
日時:2012年5月23日(水)15:00開場,15:30開演,途中15分休憩を挟み,18:15終演
場所:就実大学R館601教室
5月上旬,山陽新聞に当公演の記事が掲載され次第,学外からの観劇希望者受付の予定です。
おかげさまで定員が一杯になりましたので,受付は終了させていただきました。
連絡先:学生支援課分室(高校生の方の観劇を歓迎します)


過去の英語劇学内公演の模様はこちら

 

 

2011年度英語劇『から騒ぎ』学内公演実施

5月25日(水)R601教室にてロンドンを拠点に活動するインターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドンによる公演が今年も行われた。事故により開演時間が少し遅れるというアクシデントがあり一時はどうなることかと思われたが、そこはプロ。今年も迫力あるステージを見せてくれた。

シェークスピアの喜劇『から騒ぎ』は、イタリアのシシリー島を舞台に、アラゴン公国の大公ドン・ペドロが腹違いの弟ドン・ジョンの軍隊を倒し、この弟との和解ののち、二人の部下とドン・ジョンを伴ってメッシーナに凱旋する場面から始まる。部下の一人は若き貴族クローディオ、もう一人は将校で女嫌いの独身主義者ベネディック。ドン・ジョンによる悪意に満ちた罠を乗り越えて、二人の男性と若く美しいヒーロー、ベアトリスがそれぞれ結ばれてゆくという筋書きである。
大がかりな舞台道具は使わず、6名の劇団員が次々と巧みに衣装を変えて15役もの登場人物を演じ分ける姿は見事なものです。また、劇中、観客席から学生を舞台に連れて行き、その学生までもストーリー内に盛り込むという演出があり、学生たちも大いに劇に引き込まれた様子であった。終演後に行った交流パーティでは、学生たちが積極的に劇団員に話をしにいったり、一緒に写真を撮る姿が見られた。日ごろの勉強の成果を肌で感じることができ、学生たちは今後の英語の勉強に対するモチベーションが上がっているようだった。(5月27日記)


2011年度英語劇学内公演のお知らせ

『Much Ado About Nothing(から騒ぎ)』
ウィリアム・シェイクスピア原作
日時:2011年5月25日(水)15:00開場、15:30開演 途中15分休憩を挟み 18:15終演
場所:就実大学R館601教室
5月に入りましたら、学外からの観劇希望者受付の予定です。
連絡先:学生支援課分室(高校生の方の観劇を歓迎します)


2010年度英語劇『オセロー』学内公演実施

” ’tis a monster begot upon itself, born on itself.”

(「嫉妬は自分で生まれて、自分で育つ怪物(ばけもの)でございますよ。」)『オセロー』より
5月27日(水)午後3時半よりR601教室のステージで、シェークスピア劇『オセロー』の公演が行われました。ミュンヘンに本拠を置く劇団インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドンによる就実公演は、今年で6回目を迎えました。
シェークスピアの四大悲劇のひとつであるこの劇は、ベニスとキプロス島を舞台に、同輩の昇進を羨む部下の奸計にかかった将軍オセローが、妻と副官の密通を疑い、ついには妻を殺すが、真相を知って自殺するというものです。今回は7人の俳優が欲望、憎しみ、嫉妬という今も昔も変わらず人間の心に潜む暗い情念を熱演しました。舞台には二つの台と細長く垂らされた2枚の布だけ。この簡素なセットと、エレキギターとバイオリンの生演奏と歌をバックに、時に優しく時に激しく、また時に物悲しい台詞が繰り出され迫力満点の劇となりました。武勲に輝く男らしいはずの将軍オセローが嫉妬に苦しむさま、それを陰で操るイアーゴーの悪人らしさ、無実の麗しき美女デデズデモーナの美しい「柳の歌」、娼婦ビアンカの踊りなどが時に光っていました。(5月27日E.N.記)