2012年度オーストラリア留学体験記
2012年度前期にオーストラリアへ長期留学された実践英語学科3年生のIさんに,現地で体験したことを報告してもらいました!留学を考えてる学生さん,実践英語学科を目指している受験生のみなさんにはきっとためになるお話ですので,どうぞお見逃しなく!
留学した理由――
_英語の力を伸ばしたいということが、研修に参加した大きな理由です。大学入学後、様々な英語の授業を受ける中でますます英語への興味がわくとともに、もっと上達したいと思うようになりました。また、小さいころから外国に住みたい、世界中に友達を作りたいという夢があり、この夢も叶えるチャンスだと思いました。
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留学先の大学での1日――
_私はICTE-UQという、オーストラリアのブリスベンのクイーンズランド大学のキャンパスの中にある、語学学校に通いました。コースはGeneral English がlevel 1-7まであり、他にもAcademic courseや、Business course,などもありました。1sessionは5週間でその都度テストがあり、10週間が大きな区切りとなっていて大きなクラス替えが行われました。初日に行われるスピーキング、リスニング、ライティングのテストでクラス分けが行われ、最初の5週間をレベル4で、その次の10週間をレベル5、最後の5週間をESP Tourism and Hospitality というクラスを受講しました。
_授業時間は、レベル4までは月曜日から木曜日が9:00~3:45、金曜日が9:00~1:15までで、レベル5からは 月から木8:45~3:30、金曜日が8:45~1:00となっていました。クラスは17人前後で、日本・韓国・台湾・中国・サウジアラビア・オマーン・ペルー・タイなどなど、様々な国の人がいました。授業では毎回トピックがあり、そのトピックに沿って文法やリーディング、ライティングなどクラスメートと話しながら、協力して進められました。先生の話を聞き続けるタイプの授業ではなく、楽しく学べるようにゲームなどを交えたり、常に発言しながらの授業でした。また週に2回選択授業もあり、academic か businessと、pronunciation, song, IELTS から選べ、私はacademicとpronunciationを選択していました。Academicではオーストラリアの大学進学を目指している人が多くいたため、レベルは高かったように感じます。
_レベル5はゲームなどで楽しく学んでいた4とは違い、内容が難しくなりプレゼンテーションの授業も加わりました。プレゼンテーションの授業では、オーストラリアについてのプレゼンと、自由なプレゼンの2つを行いました。自由なプレゼンではほとんどの人が自分の国のことについてでしたが、私を含めクラスに日本人が3人いたこともあり、私は大好きなアイスクリームについてプレゼンしました。レベル5では、オプションクラスが週に3回になり、レベル6との混合で行われていたため、授業についていくのに必死でした。
_レベル5を終了すると、レベル6に進むか、他のコースを受講するか選べ、私はこの最後のセッションをESP T&H(English for special purpose Tourism and Hospitality)というクラスで学びました。授業内容としては、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングがすべて観光業に関わっている内容でした。授業の一環としてCityにある教会を訪れたり、学校の中にある美術館を、ちょうどそのとき団体で来ていた日本人の生徒にガイドする授業もしました。
_この授業で1番楽しかったのがプロジェクトをクラスで企画し、実際に行う授業で、私たちはクルーズパーティーを運営しました。クルーズ会社と連絡を取り、ポスターやチケットの制作、販売、プロモーションをすべて行いました。130枚のチケットをすべて売り、クルーズパーティーを行えたことはとても良い経験となりました。
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異文化体験――
_多国籍文化の国オーストラリアで生活できたことで、様々な文化に触れることができました。その中で特に、色々考え方や宗教に触れたことがとても印象に残っています。私のホストファミリーはクリスチャンで、毎日夜ご飯を食べる前にみんなで手を繋いで祈っていました。また毎週日曜日には教会に通っており、私も予定がない時は一緒に行っていました。豪華な教会の中で静かに祈るという私のイメージとは真逆で、学校のホールの中でバンド演奏と共にみんなで楽しく歌い、お話を聞くとても現代的な雰囲気でした。また、学校にはたくさんのイスラム教徒の方がおり、8月の1か月間の日が出ているうちは飲食をしないというラマダンを行ていたことが印象的でした。様々な考えやそれぞれの宗教に関する想いを聞く中で、国や人によって価値観や考え方は異なるけれど、理解しようとすることがとても大切だと改めて感じました。
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留学中のエピソード――
_毎週木曜日に近所の教会で開催される、conversation classに放課後参加していました。ボランティアのオーストラリア人の方が何人かおり、会話をしながら英語を学べるものでした。学校で習った英語を実際に使って会話をしてみたり、普段疑問に思っていることを教えてもらうなど、現地の人と話す良いチャンスでした。
_ICTEにはセッションブレイクで10週間ごとに1週間の休みあります。その期間をを利用して、シドニー・メルボルン・ケアンズに旅行に行きました。旅行をしたことでブリスベンとは違うものに触れ、様々な体験をし、いろんな人に出会い、英語を使って旅行できたこともとても貴重な体験だと思います。
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ホームステイ――
_私はホストファミリーを2週間ほどで変更しました。1品しかないあまり美味しくないディナーやフレンドリーではない家族。他にも色々とあり、とても住みにくく感じました。しかし今考えると、ホストファミリーに理想を抱き、良い想像ばかりしていたのが原因だったと思います。
_新しいホストファミリーはとても親切で住みやすく、私が1度もホームシックにならなかったのはホストファミリーのおかげだと思います。ホストファミリーの8歳と2歳の子供が、毎日夜7時過ぎには寝ていたのにはとても驚きました。毎日家に帰ると温かく迎えてくれ、美味しい食事を用意してくれ、親身に話を聞いてくれ、家族のようにしてくれたホストファミリーにとても感謝しています。
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留学を通じて得られたこと――
_英語で自信を持ちコミュニケーションをとれるようになったことも大きな収穫ですが、日本人であることの誇りを一番得ることができました。私は今まで日本人なのに日本のことをあまり知らず、誇りを持つこともありませんでした。しかし、クラスメートの中には日本のことを好きな人が多くおり、彼らから日本の良いところや日本のことを聞くことが多々ありました。また、彼らは自分の国に誇りを持ち、クラスで自分の国について話すときなども、あたかも自分が国の代表であるかのように堂々としていました。また、ホストファミリーがよく、「日本人の生徒は礼儀正しいし、丁寧だし一番住みやすい。」とよく言ってくれていたように、他の国の人と接してみて、日本人の礼儀正しさは誇るべきだと考えました。
_今後留学を考えている人に言いたいのは、たくさんの経験をしてほしいということです。たくさんの人と出会い、話し、色んなところに行き、色んなことを学び、考えて下さい。不安になることがあると思いますが、日本に帰国する時に胸を張って帰れるように、後悔のない時間を過ごしてください。
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2012年度留学体験記その2に続く!