就実大学教育心理学会講演会では、講師として徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部助教の今井芳枝先生をお迎えしました。講演会は、「小児がんの子どもと家族のケアとサポート~子どもたちの生きやすい世界をめざして~」をテーマとして、小児がんの子どもの家族の苦しみや喜びなど、貴重なお話しをしていただき、大変実りある会となりました。学生の感想を紹介します。
H.N.さん(1年生)
今日の講演会で今井先生から聞いたお話は、自分が知らなかったことばかりで、大変貴重なお話を聞くことができたと感じています。自分の子どもが幼くしてがんになってしまい、治療方針も何もかもすべてが親の決断で進んでしまうこと、そして病気についてほとんど理解していないほど小さな娘が治療に苦しむ姿をそばで見続けなければならないことは、親として何よりもつらいことなのではないかと思いました。自分の子どもが病気だと言われて信じられない気持ち、また信じたくないという気持ちは、まだ子どもがいない私にも痛いほどよくわかりました。病気で苦しまない人はいないと思います。ですが、今井先生が作られたスライドに出てくる写真の中の娘さんは笑顔で、幸せそうに見えるものがたくさんありました。病気だからといってすべてが失われるわけではなく、病気になった子もその家族も、得られるものはたくさんあるのだと強く感じました。
今井芳枝先生 | 今井先生のお話に聞き入る学生たち |