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山田先生からのテキサスレポート その1

現在、アメリカで研究をされている本学科教員の山田美穂先生から素敵なお便りが届きました。

 

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テキサス大学内のPCショップにて Gone to Texas
University of Texas ドラクエの隠し扉のような街並み

こんにちは。教育心理学科教員の山田美穂です。8月15日から、在外研究員としてテキサス州オースティン市に滞在しています。来年5月までの9か月間、テキサスでの生活のこと、研究のこと、人々のことをレポートします。

 

まずは土地柄を紹介します。テキサス州はアメリカ本土の南部にあります。メキシコと隣接しているので、ヒスパニックの人が多いです。アジア人は少なく、歩いていて日本人とすれ違う機会はほとんどないことにびっくりしています。


また、アメリカで2番目に大きな州で、テキサスだけで面積が日本の2倍弱(!)もあり、とても広いです。ダルビッシュ選手が所属するテキサスレンジャーズの本拠地ダラス市、NASAで知られるヒューストン市など、テキサス州内の有名な都市へは車で何時間もかかるようで、行く機会はしばらくなさそうです。


私が滞在しているオースティン市はテキサスの州都ですが、中規模の地方都市という感じで、暑すぎることを除けば(9月20日の最高気温が37度でした)、岡山と同じでとても暮らしやすいです。街のシンボルは、岡山城のようにあちこちから見える州議会議事堂。街の真ん中を流れるのは、テキサスの旭川こと(誰も言っていませんが勝手に命名しました)コロラド川。岡山に似ているところを見つけては親しみを感じています。早くなじもうという気持ちから来る、自分なりの小さな工夫なのかもしれません。

 

研究員としては、テキサス大学オースティン校の、アーロン・ロクレン教授に受け入れていただいています。アメリカの大学は通常9月から新年度が始まりますが、テキサス大学は少し早く、8月下旬から新年度が始まりました。


日本人の感覚だとちょっと不思議ですが、他のアメリカの大学と同じく、「入学式」がありません。学部ごとのオリエンテーションや、学生主催の新入生歓迎パーティーなどはあちこちで開かれていましたが、式典のようなものはないとのことでした。その中で唯一、全学部が揃う公式行事として、”ゴーン・トゥ・テキサスGone to Texas”というイベントがあったので、見学してきました。

 

スタートはなんと夜の8時半。キャンパスの中央にある、テキサスタワーという高い時計塔の周囲に、学部ごとにおそろいのTシャツを着た新入生が集まっています。タワーに大音響の映像が映し出されたり、「○○学部!」「イエーイ!」「△△学部!」「イエーイ!」という、コンサートのようなコール&レスポンスがあったりと、日本の大学の入学式とは全く違った盛り上がり方をしていて面白かったです。


でも、ただのお祭り騒ぎということではなく、全国、全世界からやってきた新入生たちへの、「テキサスにようこそ!そしてテキサス大学にようこそ!仲間になろう!一緒に世界を良くしていこう!」という、まっすぐな熱いメッセージが繰り返し伝えられていました。傍で見ていてもちょっと胸が熱くなりました。初々しく、中には不安げな顔をした新入生たちが心身共にすこやかに学修できるように祈りたくなりましたし、自分も新入生のつもりで励もうと決意を新たにしました。(2016/9/22)