学科の特徴
学科設置の趣旨
今日の学校教育では、いじめ・不登校・学級崩壊・少年犯罪・学力格差の拡大など、さまざまな問題が生じています。少子化や核家族化、地域社会の人間関係の希薄化などに伴い、育児不安・育児放棄・児童虐待など家庭教育の問題も深刻さを増しています。これらの問題の解決は現代社会の大きな課題となっており、保育所・幼稚園・小学校等、乳幼児期から児童期までの子どもの教育機関・保育施設の機能充実と子育て支援機能拡充への期待が高まっています。
このような社会情勢と、乳幼児期から児童期に人格の基礎が形成されることを考え合わせると、乳幼児保育・初等教育を担う者には、子どもの発達を総合的に把握できる高度の専門性と豊かな人間性、それらを教育や保育の場において活用できる実践力を備えていることが求められます。つまり、現代の教員・保育士には、専門家としての基本的な知識・技能の修得に加えて、乳児期から児童期までの発達を連続的に捉え広い視野をもって子どもを導く能力、情緒的困難や発達障害など特別支援の必要な子どもへの対処能力、育児相談・親教育といった子育て支援に対応できる能力などの修得が求められています。
就実学園は、このような現代社会からの人材育成ニーズに応えるため、就実大学に、小学校教員・幼稚園教員・保育士の養成を主たる目的とする初等教育学科を設置します。
→Q&A のページもご覧下さい(なぜ「初等教育学科」なのですか?)。
特徴
人文科学の幅広い教養と語学力・国際性を備えた教育者・保育者を養成します。
- 4年間の充実した教育課程で実力をつけた小学校教諭・幼稚園教諭・保育士を養成します。
- 広い領域で活躍できる教育・保育の専門家を養成します。
- 模擬教室・模擬保育室など、教育・保育の実践力を高める最新の設備があります。
- 心理実験室・面接室・プレイルーム・観察室など、子どもの心の理解に優れた人材育成のための設備が整っています。
教育実践研究センターの諸事業に学生スタッフとして参加することで、企画力・実行力・協力精神・奉仕精神を育成します。
求める人材(アドミッション・ポリシー)
子どもの教育・保育のしごとは、子どもの命を守り未来を開く責任の重い任務であるとともに、子どもたちの純真な心や笑顔にふれ、その成長の瞬間に立ち会えるという、喜びとやりがいのある専門職です。
本学科では、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士の養成のための教育課程を学修することにより、子どもたちの心に寄り添いながら実践力を発揮し、地域の指導的立場に将来立つことのできる教育・保育の専門家を養成します。以上のような学科の特質から、本学科では次のような人を求めます。
(1)子どもが好きで、子どもとのふれあいに喜びを見いだせる人。
(2)子どもの幸せのために、知識を広げ、技能を高め、思考を深めることに意欲的な人。
(3)人格や発達の多様性を受け入れ、一人ひとりの成長可能性を信じることのできる人。
(4)人と人の絆を大切にし、人を導いたり支えたりすることに勇気をもって挑戦する人。