Q&A
Q.なぜ「初等教育学科」なのですか?
A.初等教育elementary education とは,子どもに授ける人生最初の公的教育を意味しています。つまり,初等教育は,広い意味では,幼稚園教育と小学校教育のことです。本学科は,小学校・幼稚園の教員と保育士の養成が主な目的ですから,学科内容として初等教育がもっとも近い上位概念であり,学科名として初等教育学科がふさわしいと考えています。
なお,我が国の現在の学校教育制度では,幼稚園教育は義務化されていないため就学前教育と呼び,小学校教育のみを初等教育(狭義)と呼ぶ場合があります。
Q.教員免許で「一種免許状」と「二種免許状」はどのように違うのですか?
A.基礎資格と修得すべき単位数が異なります。簡単にいえば,一種は4年制大学卒業者,二種は短期大学卒業者に与えられる教員免許と考えればいいでしょう。一種所有者と二種所有者で教員としての職務内容に違いがあるわけではありませんが,給与,管理職昇進に違いがあります(詳しくは,県または市町村教育委員会にお問い合わせください)。
なお,二種免許所有者には,一種免許の取得に努めるよう法律で義務づけられています(教育職員免許法第9条の2)。これは,一種免許状が教員として期待される資質能力の標準的な水準を示すものとされており,その取得の努力義務が明記されたものです。
Q.どのような実習体験ができますか?
A.初等教育学科では,学外実習を理論と技術を実地の場で統合し実践的応用力を養う科目と位置づけて特に重視しています。また,学外実習は,免許資格取得に必須であるだけでなく,学生にとって自分の適性を確認したり,専門就職への意欲を高める機会にもなり,自分の進路や生き方を問い直す重要な体験をもたらします。保育士になるための保育所や児童福祉施設での実習,教員になるための幼稚園や小学校での実習などの実習科目に加え,介護施設や養護学校等での介護等体験や教育保育インターンシップなどの体験科目も用意しています。
Q.だれでも希望すれば学外実習にでることができるのですか?
A.人数制限はないので,基本的には,希望すれば全員が学外実習を受講できます。ただし,どんな状態の人でもOKというわけにはいきません。学外実習受講基準には,教育者(保育者)志望の有無,心身の健康状態,単位の修得状況,事前指導の出席状況等の項目があり,それらをクリアしていることが条件です。免許・資格は,受動的に与えられるものではなく,自分の意志と努力で挑戦し獲得するもの,と考えてください。