就実大学人文科学部では、満40歳以上の方々を対象に、社会人特待生の入学制度を設けています。これは、志望理由書と面接による試験で、合格者のうち、ライフステージ1(満60歳以上)と同窓特待生の方々は教育充実費のみ納付で、入学金と授業料は全額免除、ライフステージ2(満40歳~59歳)の方々は教育充実費を納付、入学金は全額免除、授業料は半額免除となります。
総合歴史学科では、この社会人特待生入学制度・ライフステージ1(満60歳以上)で合格した学科生が、昨年3月までに3名無事卒業しました。そして現在、総合歴史学科にはこの社会人特待生入学制度・ライフステージ1(満60歳以上)で合格した学科生が1、2、4年生に合計5名、ライフステージ2(満40歳~59歳)で合格した学科生が2年生に1名在籍していまして、就実全学でもっとも社会人学生の多い学科となっております。
正規学生として入学された社会人特待生のみなさんは長い時間を学内で過ごされますので、その熱心に学ぶ姿は若い学生たちによい刺激となっておりますし、教員にとっても授業の雰囲気がひきしまる思いがいたします。社会人学生のみなさんはまた、若い学生たちのよき相談相手になってくださり、私ども教員へも学生指導にたいへん役立つ情報やアドバイスを与えてくださることがたびたびありました。
他方で、社会人学生のみなさんと個々にお話をすると、大学での日々の学習にそれなりに苦労されている様子も感じられます。学ぶ生活から長く遠ざかっていたわけですし、パソコンやインターネットなどを当然のこととする現在の学習環境や、若い学生との気質の違いにも戸惑っておられるようです。
そこで学科長として私は、一度みなさんにお集まりいただき、社会人学生同志の連携を深め、互いに励ましあえる機会を設けてはいかがかと考えまして、まず2011年12月9日に第1回「社会人学生座談会」を大学近くの食事処において開催し、社会人学生のみなさんに就実大学での学生生活について日ごろ感じておられる思いのたけをお話いただきました。その詳細は、『総合歴史学科報』第27号の紙面上でご報告しております。
今回は、第2回「社会人学生座談会」として、奇しくも同じ12月9日に、同じ食事処で開催する運びとなりました。当日は、社会人学生6名に学科教員3名が加わり、3時間にわたって四方山話に花が咲きました。第1回に1年生として出席された2名が、今回は4年生として参加しています。第2回座談会の詳細は、『総合歴史学科報』第30号に掲載する予定です。
(学科長 福田 記)