教育のねらい
「過去に目を閉ざすものは結局のところ現在にも盲目となる」という有名な言葉があります。歴史書をひもとくのはそれ自体楽しいことです。でもそれだけではありません。歴史の研究は、現代社会や私たち自身を照らし出す重要な手立てでもあるのです。歴史を学ぶことによって、自分と社会と世界の姿を客観的に見つめる目を養ってください。
ゆるやかなコース制
日本史、アジア史、ヨーロッパ・アメリカ史、歴史遺産という4つの分野があり、自分の興味・関心に従って各分野の科目を自由に受講できます。
各コースは一種の学びのスタイルのようなもので、相互の垣根は低いので、途中で分野を変わったり、複数の分野を同時に学んだりすることもできます。
取得できる資格など
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高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 博物館学芸員資格
- 図書館司書資格………………〔卒業生による特別講義〕
- 学校図書館司書教諭資格
- 社会教育主事資格……………〔卒業生による特別講義〕
*また課外のWord検定講座やExcel検定講座を受講して、上級合格を目指すこともできます。さらに公務員試験を受験するための公務員課外講座もあります。
総合歴史学科の4年間
1年生ではまず歴史研究の基本を学び、2年生からは本格的に史料を読む練習をはじめ、3年生以降の演習では、自分が調査研究した結果を発表して仲間や先生と討論します。もちろん、その間いろいろな分野の講義科目も受講して知識の土台を広げます。自由な時間は全国的にも評価の高い図書館で心ゆくまで書物の海にひたってください。最終目標は世界に1冊しかない、あなた自身の卒業研究を完成させることです。
卒業後の進路
平成16‐24年度の本学科の就職希望者就職率は、以下のとおりでした。
16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | 20年度 | 21年度 | 22年度 | 23年度 | 24年度 | |
就職率 | 92% | 89% | 95% | 96% | 96% | 91% | 92.5% | 91.7% | 93.0% |
卒業生はいろいろな分野の総合職・一般職に就職していますが、専門を生かして難関の教員や博物館学芸員、そして図書館司書などになる学生ももちろんいま す。また、なかには歴史学の魅力に惹かれて本学および他大学の大学院に進学する人もいます。卒業生は身につけた柔軟な思考力や幅広い教養を生かして、全国 各地のさまざまな場所で活躍しています。
総合歴史学科 オープンキャンパス
学科で開催されるイベントや講演会
総合歴史学科で開催されるイベント・講演会などについてお知らせします。
課外の自主ゼミ、ゼミ旅行、研修など
カリキュラムに載っていない自主ゼミ、つまり学生の要望にこたえた放課後の勉強会もあり、漢文史料講読会、ヒエログリフ勉強会、オランダ語読書会などがあります。
そして各ゼミでは、授業の一環として美術館を訪ねたり、長期休暇期間を利用して国内・国外の歴史の現場に足をはこんだりしています。
また、学科の全学生を対象に、大学に近い美術館や博物館で行われる展覧会を見学する研修も、随時行っています。