総合歴史学科の卒業生で、現在は県内の図書館にお勤めの鶴見さんに特別講義をしていただきました。テーマは、図書館のレファレンス・サービスについてです。
「ネットより図書資料の方が情報に優れている?」「ぴったりの資料が見つかったら,もうほかの資料は見なくてもいい?」「古い資料は無用。さっさと 捨てるべき?」「同じ質問であれば平等に同じ資料を提供すべき?」などのトピックを取り上げ、図書館司書がレファレンス質問に回答する際に参照する情報源 の選び取り方について、ご自身の実践経験に基づき、具体的な例を示されながら丁寧にお話してくださいました。
教室前方にはレファレンス・サービスで実際に用いる図書や雑誌を多数展示してくださり、7ページにもわたるお手製の資料まで用意してくださいました。
「図書館司書としてやりがいを感じるのはどんなときですか?」という学生からの質問に対して、「利用者と資料を結びつけることができたとき」とお答えにな る鶴見さん。司書科目「情報サービス演習II」(金曜5限)を履修している約70名の学生が鶴見さんのお話に耳を傾け、多くのことを学びました。
*レファレンス・サービスとは、図書館における情報サービスのひとつであり、図書館の内外にある情報源(ネットワーク情報資源を含む資料)を駆使して、図書館利用者の調べものを支援する業務を指します。
(文責・松崎)