就実大学・就実短期大学

表現文化学科
  • 学科トップ
  • その他の情報
  • 学科教員一覧
  • 在学生MOVIE
  • カリキュラム
  • 取得可能な資格
  • 主な進路・就職先

ヨーロッパ・アメリカ史コース課外研修

 

大塚国際美術館・大阪市立美術館の見学:2016年8月10日・11日

 

 

 

総合歴史演習2(担当:櫻田)の学外研修として、2016年8月10日(水)に徳島県鳴門市の大塚国際美術館、11日(木)に大阪市立美術館を訪れました。参加者は、学生15名、引率教員2名(櫻田・若見)の、合計17名でした。

 

8月10日朝、例年どおり岡山駅西口から貸切バスで出発、昼前には大塚国際美術館に到着しました。大塚国際美術館はご存じのとおり、陶板による実物大の複製名画を展示する巨大な美術館です。

 

早速、同美術館の「顔」ともいうべき岡村修二氏(理事、学芸担当、左の写真の中央)に主な見どころを案内・解説していただきました。2年前にも同じ岡村さんが解説してくださいましたが、名画にひそむ仕掛け・謎などについて、まさに立て板に水のお話しぶりで、学生ともども堪能させていただきました。さらに鑑賞の手引となるよう、さまざまなご配慮もいただき、改めてこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

 

館内レストランでの昼食後は自由見学としました。午後5時前にミュージアムショップ前に集合し、再びバスに乗り込んで、宿泊先の大阪のホテルに向かいました。

 

8月11日の午前は、大阪市立美術館を訪ね、「デトロイト美術館展 ― 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」を鑑賞しました。当日は「山の日」で祝日だったので、館内はかなり込み合っており、人気の諸作品の前では鑑賞者の「渋滞」が起こっていました。このうち、フィンセント・ファン・ゴッホの1887年の《自画像》は、前日、大塚国際美術館で観た複製画と比べると、本物の方がほんの少しだけ赤みが強いようにも思えました。

 

とはいえ、大塚国際美術館の複製名画の精度は非常に高く、しかも毎年必ず、1日目に複製画で観て、翌日の京都・大阪・神戸などの展覧会で少なくとも1点は本物にも出会えるということは、大塚国際美術館の展示の包括性、選別の確かさを物語っています。

 

さてその後は、天王寺周辺での自由行動となり、午後3時前に再集合。帰りのバスでは映画(DVD)なども鑑賞しつつ、夕刻、ほぼ予定どおりに岡山駅西口に帰り着きました。何のトラブルもなく、天候にも恵まれ、よい研修旅行となりました。

 

(文責:櫻田)


ゼミ旅行――但馬竹田城跡へ(3年福田ゼミ):2015年9月22日~24日

2015年9月22日から24日まで福田ゼミの3年女子5名を引率し、兵庫県豊岡市に2泊して、「天空の城」として有名な竹田城跡などを見学してきました。

 

私、福田はヨーロッパ・アメリカ史の担当で、中世ヨーロッパ史が専門分野ですが、個人的には日本史ファンでもあって、日本各地の城下町を旅するのが趣味のひとつです。以前から、この竹田城跡を見学したいと思っていたのですが、なかなか機会に恵まれませんでした。最近、竹田城跡の見学がブームとなって、城跡周辺が整備されましたし、JRの特急列車が地元の竹田駅に停車するようになり、バスも便利になったと聞いております。今回、3年ゼミ生が竹田城跡の見学を提案してくれたので、長年の希望を実現することにしました。

 

9月22日、岡山駅から新幹線に乗車、姫路駅で特急「はまかぜ1号」に乗り換え、竹田駅で下車。9月の連休でしたから、かなりの見学客が下車しましたが、駅前に「天空バス」がつぎつぎと増発されてきて、さほど待たずに乗車できました。約20分で中腹の登山口、そこから25分ほど歩いて城跡入口へ。観覧料を支払い、まずは北千畳の郭へ登り、そこから南北400メートル、東西100メートルの城跡を、三の丸⇒二の丸⇒本丸腰郭⇒南二の丸⇒南千畳の順に見学していきます。残念ながら、本丸の内部には入れませんでしたが、かなり高い山の頂に石垣が幾重にも連なる雄大な縄張りを堪能することができました。下の写真で、少しでも実感いただければ幸いです。

 

帰りは、山城の険しさを少しでも体感しようと、(あとで後悔しますが)一番急傾斜とされる「表米神社登山道」をくだって、竹田駅へもどることにしました。下りだけでもキツイ、キツイ。私などは、翌日から両足のひどい筋肉痛に悩まされたのでした。

北千畳から本丸を望む(1)

北千畳から本丸を望む(2)

二の丸から北千畳を望む二の丸から南千畳を望む南千畳から天守台を望む南千畳から北千畳を望む

 

翌23日は豊岡周辺のコウノトリの郷公園、出石の城下町、玄武洞などを見学。学生たちは城崎温泉で浴衣に着替え、由緒ある温泉街を散策したそうですが、筋肉痛の私は早めに宿にもどりました。24日はあいにくの雨模様となりましたが、京都に出て自由行動をし、新大阪駅に集合。無事ゼミ旅行を終えることができました。

竹田城跡の見学を提案してくれた学生たちに感謝です。

 

(文責:福田)

コウノトリの郷公園 放鳥されたコウノトリ
出石城跡
玄武洞(1) 玄武洞(2)
城崎温泉(1) 城崎温泉(2)

「平戸・佐世保・長崎」研修旅行(櫻田ゼミ):2015年9月3日~5日

ヨーロッパ・アメリカ史の櫻田ゼミでは、2015年9月3~5日の3日間、3年・4年ゼミ生の希望者21名と引率教員の計22名で、上記のゼミ旅行をおこないました。旅の主な目的は、日本史のなかのオランダ人たちの足跡をたどるというものでした。

1日目の平戸では、復元された「オランダ商館」や、「ウィリアム・アダムス(三浦按針)の墓」、「ザビエル記念教会」などを訪ねました。オランダ商館では、学芸員の出口洋平さんが、とても手際よく展示物の解説をしてくださいました。

2日目は佐世保。午前中は、JR佐世保駅にほど近い「三浦町カトリック教会」と、直線では日本最長の「佐世保四ヶ町」アーケードを通り抜けた先の「海上自衛隊佐世保史料館」に足を運びました。後者のいわゆるセイル・タワーは、男子だけでなく、歴史を専攻する女子学生にとっても興味深い展示内容でした。午後はハウステンボス(HTB)へ。オランダの数々の有名な歴史的建造物に似せて造られたハウステンボス内のコピー建物を訪ね歩きました。ちなみに、上記アダムスが乗ってきたオランダ船リーフデ号(旧名エラスムス号)の模造船も園内にあることは、皆さん、ご存知ですね?

3日目は長崎へ。まず「出島」を見学し、復元事業の来し方・行く末について学びました。次いで、出島オランダ商館の医官として19世紀に来日したドイツ人シーボルトの足取りをたどり、彼が西洋医術を伝授した「鳴滝塾」の跡を訪ねました。そのかたわらにある「シーボルト記念館」は、まさに小さくともキラリと光る博物館でした。

 

(櫻田 記)

 


「総合歴史演習2」の学外研修旅行:2015年8月11日・12日

■大塚国際美術館・京都市美術館の見学

 

 

総合歴史演習2(担当:櫻田)の学外研修として、2015年8月11日(火)に大塚国際美術館(徳島県)、12日(水)に京都市美術館(京都府)を観覧しました。参加者は、学生17名、引率教員2名の、合計19名でした。

 

11日は、岡山駅に8時45分に集合し、西口のバス乗り場から貸切バスで出発、11時半過ぎに大塚国際美術館に到着しました。大塚国際美術館は、陶板による名画の複製を実物大で展示した美術館として知られていますが、鑑賞しているうちに複製であることを忘れるほどの迫力で絵画が迫ってきます。陶板で制作・復元されることによる意義を考えたり、本物(オリジナル)/複製(コピー)が転倒するような不思議な感覚を得たりと、興味深い体験ができる美術館です。

早速、同美術館学芸員の方に主な見どころを案内・解説して戴きました。例年はダ・ヴィンチの《最後の晩餐》で終わるところ、今回は第二次大戦中に神戸で焼失したゴッホの幻の《ひまわり》の再現がクライマックスとなりました。その後、館内レストランで各自昼食をとり、引き続き自由見学としました。午後4時45分に再集合し、システィナ・ホールを背景に記念撮影をして、バスに乗り込み、宿泊先の京都のホテルには午後8時頃到着しました。

 

12日の午前は、京都市美術館を訪ね、「ルーヴル美術館展 ― 風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」を鑑賞しました。このうち、クエンティン・マセイス作《両替商とその妻》は前日、大塚国際美術館にて実物大複製画でも観ていたので、記憶と比較しながらの鑑賞となりましたが、本物の方がやや鮮やかな画面のように見えました。フェルメール作品も来ていたので、館内は入場者であふれており、人気の高さが窺えました。「余裕のある」学生は、同時開催のマグリット展も鑑賞しました。その後、京都市内の自由行動となり、午後2時50分に再集合。帰省ラッシュの影響も少しあり、岡山駅西口に帰り着いたのは午後8時頃でした。

 

展示作品のなかには授業のなかで取り上げられたものも含まれており、絵画を通して学んだ世界の歴史や思想、美術の技法や変遷について、自身の身体を通して体感・学習する機会となったのではないでしょうか。

 

(文責:櫻田・中塚)