岡山県立博物館「発掘された日本列島2015」:2015年11月18日、12月1日、12月4日
第4回課外研修として、岡山県立博物館で開催された「発掘された日本列島2015」を2015年11月18日(木)3時限、12月1日(火)4時限、12月4日(金)3時限の3回に分けて見学しました。参加学生は合計79名でした。このほか、日本史ゼミや博物館実習でも見学していますから、本学の学生が100名以上、この「発掘された日本列島2015」展を見学したことになります。
この展覧会は各地の博物館を巡回して開催されるもので、岡山では18年ぶりの開催とのことです。1階に日本全国で最近発掘・発見されたさまざまな成果を展示し、2階には岡山県内で新たに発掘・発見された成果や過去に見つかった重要な遺物が展示されていました。
吉備地方特有の特殊器台(1) |
吉備地方特有の特殊器台(2) |
分銅型土製品 |
突線流水文銅鐸(1) |
突線流水文銅鐸(2) |
三角縁神獣鏡 |
今回とくに見たかったのが、最近発見され、新聞などでも報道された古文書(こもんじょ)です。本学からも近い操山(みさおやま・・・岡山市中区)の古墳「操山109号墳」から発見された古代の銅鏡について、文化3年(1806年)に地元の人々が記録したもので、卑弥呼との関係が唱えられている「三角縁神獣鏡」が描かれているのです。残念ながら、8枚発見されたという銅鏡(そのうちの2枚が「三角縁神獣鏡」と考えられています)の所在は分からなくなってしまいましたが、そのとき出土したという「朱」(赤色顔料)が残されており、卑弥呼と吉備地方とのつながりを想定させてくれる貴重な発見です。
(文責:福田)
古文書(1)〔朱〕古文書(2)古文書(3)