2016年度 新入生研修旅行(2016年4月22日-23日)
今年度の新入生研修旅行として、2016年4月22日(金)・23日(土)の両日、学生95名と教員12名の参加により、彦根城と京都市内を見学しました。ちなみに、総合歴史学科の前身である就実女子大学史学科時代、1999年の新入生研修旅行でも彦根城を見学しています。
4月22日、新大阪駅からバス3台に分乗し、滋賀県彦根市へ向かい、昼食後、まず彦根城博物館を見学。井伊家ゆかりの武具や調度品、美術品が多数展示され、見ごたえがあります。(*写真1)
1. 彦根城博物館
折よく「ひこにゃん」の出演時間とも重なり、館内ホールで撮影会となりました。(*写真2)
2. ひこにゃんとご対面
そして、いよいよ登城。鐘の丸から橋を渡って天秤櫓(重要文化財)へ、さらに太鼓門櫓(重要文化財)をへて天守閣へ行きたいところですが、今回は天秤櫓の内部が公開されていましたので、まずは見学です。(*写真3)
3. 彦根城天秤櫓
屋根を支える部材には、古い大工道具である槍鉋でけずった痕がうろこ状に残っており、時代の古さを感じさせます。(*写真4)
4. 天秤櫓の内部
天秤櫓から博物館の方向を望むと、堀の向こう側に馬屋(重要文化財)が見えます。(*写真5)
5. 彦根城馬屋(中央の建物)
江戸時代、平時・軍事のために馬が多数飼育されていました。各地の城には馬屋が必ずあったはずですが、今日まで城内に残っているのは彦根城の馬屋だけで、たいへん貴重な遺構となっています。
天秤櫓から天守閣へ。国宝の天守閣は小ぶりながら、バランスがよく、いつ見ても美しい姿をしています。天守閣内部をゆっくり見学したのち、学生たちも教員も天守閣の周囲にたたずみ、その美しさを堪能しました。(*写真6・7)
6.国宝彦根城天守
7. 国宝彦根城天守
今回、さらに嬉しかったのは、西の丸三重櫓(重要文化財)も内部を公開していたことです。西の丸三重櫓は、浅井家の小谷城に由来するとも伝えられる櫓ですが、幕末にかなり修築されています。(*写真8)
8. 彦根城西ノ丸三重櫓
内部の木材は、江戸末期以降の古民家建築などで見られる部材と同じような加工がされており、天秤櫓内部の部材と比べて大きな時間の隔たりを感じさせます。(*写真9・10)
9. 西ノ丸三重櫓内部
10. 三重櫓から琵琶湖を望む
個人的には6回目の彦根城訪問ですが、今回がもっとも充実した見学内容であったと思います。
その後、夢京橋キャッスルロードを散策して、おみやげを購入するなどし、夜は新入生研修旅行の定宿であるホテル日航プリンセス京都に宿泊。
翌4月23日は、恒例の学生たちの自主的なグループ行動による京都市内見学をおこない、午後に京都駅八条口へ再集合。無事予定どおり研修旅行を終えることができました。
(文責:学科長 福田)