2017年1月28日(土)13:00より、S101教室にて、総合歴史学科の優秀卒業論文発表会が開催されました。発表者とタイトルは、以下の通りです。
植木美香子「キリスト教とローマ皇帝」(福田誠ゼミ)
大山礼子「戦後日本における在宅介護労働者の歴史」(井上あえかゼミ)
金平朋子「政教分離社会アメリカにおける宗教」(福田誠ゼミ)
喜多一樹「『文保の和談』の政治的背景について」(苅米一志ゼミ)
山下 遥「『女帝のロシア』について」(福田誠ゼミ)
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植木発表は、キリスト教迫害の悪名高いローマ皇帝について、その悪名そのものが、後世の元老院の構成員による意図的な構築ではないかと指摘するものでした。
植木美香子さん
大山発表は、戦後日本の在宅介護労働者の歴史を、1950年代から丹念に跡づけたもので、在宅介護が一方的に女性に押しつけられてきた現実を喝破するものでした。
大山礼子さん
金平発表は、政教分離社会と言われるアメリカにおいて、実は宗教の政治介入そのものは閉ざされておらず、「ゆるやかなキリスト教による統合」「キリスト教によって未来の理想を語ること」が精神的支柱となっていることを指摘しました。
金平朋子さん
喜多発表は、南北朝の到来を誘引した両統迭立期における、大覚寺統と持明院統との政治交渉を緻密に追うもので、今後の研究の基礎資料を提供しました。
喜多一樹さん
山下発表は、女帝の在位期間が60年以上にわたった18世紀のロシア史を述べたもので、ヨーロッパとは異質であったロシアの性格が浮き彫りにされました。
山下 遥さん
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三つのゼミからバランス良く発表者が立ち、また参加者も50名にのぼるなど、豊かでかつ有意義な時間であったと思います。今後は、1~3年次生がこうした舞台に立ってくれることを、教員一同は期待しています。
(文責 苅米)