このページには表現文化学科の平成27年度の最新情報を掲載していきます。
過去のNEWSは「表現文化NEWS2014」をごらんください。→こちらをクリック
学科行事に関しては「見る・聞く・触れる」のページもごらんください。→こちらをクリック
在学生や卒業生の活躍については「活躍する在学生・卒業生」のページもごらんください。→こちらをクリック
若山牧水青春短歌大賞受賞の石川さん 山陽新聞に写真入りで掲載
3月27日付山陽新聞紙面に、表現文化学科2年石川颯生さんの「若山牧水青春短歌大賞」受賞の記事が写真入りで掲載されました。
受賞について詳しくは「活躍する在学生・卒業生」のページをご覧ください。
山本光久教授の最終講義が開かれました
2月18日(木)、人文科学部表現文化学科の山本光久教授の最終授業「クリストファーをめぐる二つの言説―花田清輝と長田弘の墓に」が開かれました。学生、卒業生、教職員あわせて約80名が聴講しました。
.
山本教授の敬慕する両氏のクリストファー・コロンブスに関する言説を経糸に、ご自身の生活信条、読書歴、雑誌・新聞編集者としての詩人・作家らとの交友歴を緯糸に縦横無尽に語られました。この最終講義を拝聴して、行き先の見えない未来を生きる備えとして人文知が必須であることを確信しました。
.
.
.
.
.
文学散歩で須磨の歴史と文化を学びました
「見る、聞く、触れる」実感教育の一環として、2月16日(火)、文学散歩を開催しました。学生14名、教員6名の計20名が参加しました。
午前、神戸市立博物館で特別展「須磨の歴史と文化―受け継がれる記憶」を拝観し、午後、展示された仏像や曼荼羅の多くがふだんある場、須磨寺に参詣しました。畿内の西端に位置する須磨には、在原行平、光源氏、平敦盛らの事跡が〈歴史〉として伝えられています。岡部教授による須磨の文学史講義、企画担当の学芸員の方による展示解説を受けて、学生が一つ一つモノを凝視し、あれこれ考えをめぐらせるさまが印象的でした。
ほんものの狂言を見てきました
1月28日、表現文化学科の学生35名が、「初春狂言福来る。東西狂言会」(岡山市民会館)を鑑賞しました。
「靱猿(うつぼざる)」茂山千五郎、 「鬼瓦(おにがわら)」野村万作(人間国宝) 、「岡太夫(おかだゆう)」野村萬斎
日本を超えて世界の舞台で活躍する狂言師らの競演を間近でみて、古典芸能のもつ現代性と凄みを感じ取りました。
鑑賞した学生35名のうち、1年生が22名。彼らは、表現文化学科が推進する「みる・きく・ふれる」実感教育プログラムの一環として鑑賞しました。
会場では、かつて同プラグラムで狂言を鑑賞した卒業生から声をかけられました。うれしいかぎりです。
身体表現ゼミ 卒業研究発表会紹介
NEWSではなく旧聞になりますが、表現文化学科の特色あるゼミ「身体表現ゼミナール」の卒業研究発表会の様子をご紹介します。
.
表現文化学科には「日本文学コース」「日本語学コース」「表現創造コース」があり、表現創造コースは「言語表現」と「身体表現」の分野に分かれています。
.
お笑い芸人リンクアップとっしー氏によるゲスト講義
表現文化学科の1年次専門科目に「口頭表現」「文章表現」があります。日本語運用能力の向上をめざす実践的な授業です。
12月19日(土)に「口頭表現」の特別授業として、岡山香川で活躍するお笑い芸人リンクアップとっしー氏をゲスト講師にお招きした特別授業がありました。
第一部は初対面の人と打ち解けるための「つかみ」の技術。第二部では学生が書いた「最近あった面白い話」をプロの目で添削していただきました。効果的な「オチ」のために情報を制限したり伏線を張ったりといったテクニックが披露されました。最後に質疑応答ですが、今回の課題は「一問一答でなく二往復以上のやりとりをする」ことです。質問にとっしーさんが答えたら、その答えをふまえて即座に次の質問をして会話のキャッチボールを成立させるのです。受講者は緊張しながらもしっかり課題をこなしていました。
日常生活や将来の職業生活で役立ちそうな口頭表現のヒントがたくさんちりばめられた講義でした。
表現文化学科では、直接「人・物・場所」に触れる実感教育プログラムを展開しています。
小林敦子准教授 福井県ふるさと文学館 高見順展に協力
本学科の小林敦子准教授が、福井県ふるさと文学館の企画展「昭和から未来へのメッセージ」開会式で挨拶するとともに図録に寄稿しています。この企画展は作家高見順の没後50年を記念して開催されたもので、高見順の研究者である小林准教授が招かれました。高見順を中心とした昭和の文人の足跡が紹介されており、高見順の魅力をよく伝える充実した展示が行われています。開催期間は次の通りです。
期間:前期 10月31日(土)~12月2日(水)
後期 12月5日(土)~1月17日(日)
リンク:福井県ふるさと文学館 「企画展のご案内」
小林准教授は、この展示を紹介する福井新聞の記事にもコメントを寄せています。
リンク:福井新聞ニュースサイト 「高見順没後50年、福井で特別展 足跡たどる貴重な資料200点」の記事
公開学術講演会 詩人 伊藤比呂美氏「いたるところに詩がある」
今年度の表現文化学会総会では、現代詩人としてその活動が注目されている伊藤比呂美氏をお招きした。彼女は、1980年代初頭に起きたいわゆる「女性詩ブーム」の皮切りとなった存在。以後、旺盛な創作活動を展開しているが、その活動は狭い現代詩ジャンルに止まるものではないのは周知のとおりで、『よいおっぱい、悪いおっぱい』のような育児書をはじめとして、少子高齢化社会では避けて通れない介護問題、女性の生理のこと(『閉経期』)、または長年新聞連載を続けている人生相談等、多岐にわたっている。
伊藤氏の本来のフィールドはもちろん文学だが、それを拠点として人生諸事全般にわたる執筆活動を続けているのが多くの読者の支持を得る所以だろう。その証拠として、今回の講演でも30人以上の一般来場者があった。それだけではなく、講演終了後の質疑応答でも、学生や一般来場者からの活発な質問が寄せられた。伊藤氏自身の感想によれば、「これは他大学ではあまり見られなかった」とのこと。アメリカへ帰るフライトの都合もあり、あまり時間的余裕が取れなかったが、それでも、著書にサインを求める参会者に丁寧に応じてくれたのが印象的であった。なお既に多くの受賞歴がある氏だが、今回の講演の直前に「第5回早稲田大学坪内逍遥賞大賞」を受賞。これは、村上春樹、小川洋子氏らが受賞しているが、この受賞が本大会に行きあったのも記念すべきことだろう。
新入生学外指導で古典落語を鑑賞
表現文化学科では、「見る・聞く・触れる」の実感教育プログラムの一環として、1年生次に担任の引率で学外指導を行います。1年eクラスでは10月14日「桂米朝一門会」に出かけました。上方落語会唯一の人間国宝 桂米朝師の弟子筋にあたる落語家さんたちによる落語会です。出演は桂ざこば、桂南光、桂米團治、桂吉弥などテレビでもおなじみの顔ぶれです。
ひごろなじみのない古典落語の世界に触れて、1年生はどんな発見をしたのでしょうか。以下は、本学科1年中内利海さんの感想です。
—————————————————-
落語会へ行き実際に落語を見るまでは、自分でもちゃんと楽しめるのだろうかという疑問があったのですが、そんなものは全くの無用の心配でした。
話には物語性があるので語られればお話の情景が次々と頭の中へと浮かんでいくのですが、それがなんとも不思議な感覚でした。 本を読んでいるときにも文字を追い話を理解すればその情景が頭へ浮かびますが、当然ながらそれともまるで違い、あれは初めての感覚でした。
というのも、ただ淡々とお話をされているだけではなく小道具を使ってその様子を現していたり、話の動作を出演者の方がされたりしているからなのでしょうがそれでも混乱してしまわないのが不思議です。一人二役どころか一人数役を行っており、しかも話の前に登場人物の紹介がされているわけでもなくどんどん次から次へと色々な人が出てくるのに、まるで話に置いていかれることはありませんでした。場面場面で誰が登場し誰が消え、誰がまた出てきたのか、それを戸惑うことなく受け入れることができ次へ次へと進む話を追いかけることができたというのが、後になって振り返ってみるといくらか妙にも感じます。
そしてお話に入る前の、枕と呼ばれる部分が最近世間で起こっていることや出演者の方の身の回りで起こった出来事などを取り入れた世間話のようなものなのに、これがしっかり落語の内容と絡んでいるというのが純粋にすごい!と思いました。 そういうところが、知らず知らずに聞いている側が自分から準備させられているようで奇妙で面白かったです。
落語を始めるときに扇子で音をたてたり「ここから落語」と宣言する人など出演者の方によって違ったのですが、枕から落語へ入っていく瞬間というのがとても好きになりました。 話の区切りに扇子で高い音を出すのも、何度聞いても「ハッ」とさせられ、ここが話の転換部分なのだ!と毎度力が入りました。じっと見て聞いているはずなのに、そこでまた集中する自分が不思議です。 全ての動作が、聞いている側がしっかり着いていくことができるよう導いているようだと感じました。
うどんがとても美味しそうで、あの時見ていて正直お腹がすきました。 今思い出してもうどんを食べに行きたくなります。温かくて美味しいんだろうなあと思います。 何もかも全ての表現の前提に「滑稽で面白おかしく」というのがあるように感じられ、落語というのは人を愉快にするためのものなのだなあと漠然とそう思いました。 何とも不思議な時間と空間で、時が経つのが早く、純粋に楽しい時間だったなあと思うことができました。
—————————————————-
本学科卒業生 高須悠嵩さん 山陽新聞で「異色のダンサー」と評価
表現文化学科身体表現ゼミの卒業生 高須悠嵩さんが、9月21日に奈義町現代美術館で現代美術と一体化した創作ダンスを披露し、10月3日付山陽新聞(全県版)で写真入りで紹介されました。記事では高須さんを「妖しい存在感」を持ったダンサーと述べ、その舞踊によって「無機質な現代アート空間が神秘性を帯びていった。 」と評しています。
岡山市教員採用試験(中学国語)に合格!
表現文化学科を今年卒業した新谷知美さんが、平成28年度 岡山県・岡山市教員採用試験(中学校・国語)に合格しました。
本学科 川崎剛志教授 古文書学会で講演
9月12日、本学を会場として日本古文書学会が開催され、公開講演「備前国西大寺縁起絵巻と西大寺文書」で本学科の川崎剛志教授が「縁起絵巻群の形成と保持」と題する講演を行いました。くわしくは吉備地方文化研究所のページでごらんください。
本学科3年生 創作ダンスの全国大会で受賞!
全国の大学生が少人数制で創作ダンスを披露する「第18回アーティスティック・ムーブメント・イン・トヤマ2015」が9月12日に富山県高岡市で行われ、「少人数による創作ダンスコンクール」において本学ダンス部所属の表現文化学科3年生下村海君(KAI)が、奨励賞にあたる「Uホール賞」を受賞しました。
お笑い研究部の部長も務める下村君は、スニーカーに着物という姿で「RAKUGO」と題する作品を披露しました。Uホール賞とは、「学生特有の自由な発想に基づくユニークな表現方法がとりわけ印象深かった作品」に与えられる賞です。本大会は全国の大学や短大など36校から65チームが参加しました。
下村君は「自分でもビックリしています。大好きな落語を大好きなダンスで表現するという、とにかく僕の好きなものを詰め込んだ作品を認めて戴いたことが嬉しいです。審査員の先生方、最後まで支えて下さった大学の先生、先輩方、後輩達に感謝しています。」と語っています。
本学科4年生 香川県教員採用試験に現役合格!
表現文化学科4年西原利奈さんが、平成28年度 香川県教員採用試験(中学校・国語)に現役合格しました。
志願倍率は4.5倍でした。
西原さんは「夢のようです。来年から香川で頑張ります」と喜びを語っています。
「実地調査」で熊野三山をめぐりました
9月7~9日、「実地調査」で熊野三山をめぐりました。
この授業では、3年前から世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の主要な霊場を訪れており、高野山、吉野に続いて、熊野三山を訪れました。雨が多く、天候には恵まれませんでしたが、院政期の熊野御幸の過酷さをいくらか追体験できたように思われます。
写真は、神倉山、神倉神社「琴引岩」。
最後に訪れた日本一の那智の滝は、水量が増し、ふだんと異なる荒々しい表情をみせてくれました。参加した学生はみな飛沫を全身に浴び、その轟音と風圧を体感しました。
荒波の押し寄せる洞窟風呂のあるホテルで一泊した後、亀をかたどった船で港に向かうところ。
オープンキャンパス
8月23日(日)オープンキャンパスが全学で開催され、学科説明やミニ講義、自己推薦入試の登録などがおこなわれました。
開始時間前に学科長の川崎教授は、すでに集まっていた高校生のみなさんに、『信貴山縁起絵巻』のレプリカ(写真)や元禄年間に刊行された『菅家文草』の実物などを示しながら、文献と向き合う面白さを解説しました。
学科説明の時間には表現文化学科の教室は高校生と保護者でぎっしり満員になりました。学科長の説明に続いて、表現文化学科の学生Oさんが、表現文化学科での勉学の様子を学生の目線から説明しました。
ミニ講義は岡部教授による「王朝貴族に見る恋の作法」。コミュニケーションとしての恋愛を平安時代の文学から読み解く興味深い講義でした。
続いて小林准教授によるワークショップ「小説を書いてみよう」が開催され、「雪の降る場所で」という設定でリアリティのある虚構を実際に書く体験を行いました。
学食での昼食体験をはさんで「学科相談」「自己推薦入試登録」「在学生とのフリートーク」が行われました。フリートークのコーナーには高校生が次々と訪れ、在学生から学生生活の様子を聞いていました。
卒業研究中間発表会(日本語コース)
本学科では、3年次・4年次は専門のゼミに配属されます。日本文学・日本語・表現創造(言語表現・身体表現)の各コースに複数のゼミが設置されており、ここで大学での勉学の集大成である卒業研究を行います。
8月10日、日本語コース中崎ゼミ・岩田ゼミの3、4年生など40数名が集まって合同卒業研究中間発表会が行われました。朝9時から午後5時まで、丸一日をかけて17名の4年生が各自の卒業研究の進展状況を発表しました。
発表はひとり20分で、その後質疑応答があります。学生からの質問や指導教員からの厳しい指摘もあって、緊張感のある発表会でした。4年生は、発表会での指摘を受けて、夏季休暇中にさらに研究を進めます。
日本語コースの発表テーマをいくつかご紹介しましょう。
・接頭辞「鬼」の意味と用法について
・自動車広告におけるキャッチフレーズの研究 ―次代の変遷に注目して―
・ゲームタイトルの命名の変遷 ―1970年代から2000年代を中心に―
・国語教育と日本語教育からみた読点の打ち方を指導法
・お笑い芸人のコンビ名と邦楽ロックバンドのバンド名におけるネーミング方法の相違
・「がって」「やがって」を対象にした高知県のネオ方言における実態
・子どもへ向けた作品におけるオノマトペ
・歌詞におけるVOCALOID曲の特徴
本学科学生「学校茶道エッセイ」で第一席に入賞!
本学科3年段上美香さんが茶道裏千家淡交会主催の「平成26年度学校茶道エッセイ」で優秀賞に次ぐ「第一席」を受賞しました。「一服の抹茶から学ぶこと」と題したエッセイです。詳細は近日中に「活躍する在学生・卒業生」のページでお伝えします。
受賞作品は茶道裏千家ホームページの「学校茶道エッセイ入賞者決定」のページで読むことができます。
表現文化の実感教育:新入生研修旅行
4月17日から1泊2日で、新入生研修旅行が行われました。今年の行き先は京都です。
研修旅行は学科の仲間や教員と懇親を深める場であると同時に、日本の表現文化の成立と発展に大きな影響力を持った京都の歴史と文化を肌で感じる「見る・聞く・触れる」の実感教育の場でもあります。
17日はまず三十三間堂(蓮華王院)を訪問。博物館学芸員課程担当の土井教授の解説を聞きながら、千体観音や二十八部衆、風神雷神の像を拝観しました。
その後、清水坂で湯豆腐を中心とした昼食を食事をとり、太秦の広隆寺へ。国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像を擁する霊宝館を拝観したのち、土井教授より弥勒菩薩半跏思惟像の謎に関する興味深いレクチャーがありました。
最後に新館がオープンした京都国立博物館を見学。特別展「桃山時代の狩野派」や、常設展示を見て回り、学生たりは普段あまり見ることのない「本物」の文物の迫力を肌で感じていました。上の集合写真は京都国立博物館で撮ったものです。
就実大学人文科学部は奈良・京都国立博物館のキャンパスメンバーズになっています。人文科学部の学生は学生証を持参すれば、いつでも何度でも、通常展に無料で入場できます。また特別展も割引料金で観覧することができます。
18日はクラスごとに自由行動で京都を見学し、大いに懇親を深めました。
三十三間堂 湯豆腐で昼食
広隆寺 土井教授によるレクチャー ホテルでの夕食
入学式
平成27年4月1日、あいにくの小雨模様の中、就実大学・就実短期大学入学式が挙行されました。表現文化学科にも91名の新入生が入学しました。
入学式、ウェルカムコンサートのあと、各サークルの激しい勧誘合戦の中、学科の教室に移動し、川崎学科長より一人ひとりに入学許可証が手渡されました。
キャンパスの桜もちょうど満開です。
これから、主体的で能動的な「大学での学び」がスタートします。